![]() ![]() ![]() 著者 節田 重節
日本にも欲しいトレイル網 イギリスは大都市以外はほとんどが田舎で、中小の都市でも街並みを外れると、とたんに広大な小麦畑や牧場が広がっており、まさに全土が北海道、といった印象だった。 そのフットパスが日本にもあるという。なるほどネットで検索すると、北海道や山形県の最上川、東京都の多摩丘陵、そして熊本県の南阿蘇などである。なかでも北海道・根室地方の酪農家たちが、2003年に設定したという20kmのフットパスが目を引いた。北海道の酪農の厳しい現状を打破するために、牧場を多目的に有効活用して経済性を高めたり、地域社会に貢献しようと立ち上げたプロジェクト。その輪はいまや全道に広がり、札幌、ニセコ、函館、新得、えりもなど14ヶ所の大きなネットワークとなっているという。 ■バックナンバー 好奇心は旅の素 あえてインコンビニエンスな世界へ 野外体験と道具 植村直己さんは臆病だった!? イギリスの旅から(上) イギリスの旅から(中) イギリスの旅から(下)■著者紹介 節田 重節(せつだ じゅうせつ) 1943年新潟県生まれ。明治大学法学部卒業。 元山と溪谷社 取締役編集統括本部長。大学卒業後に山と溪谷社に入社以来、『山と溪谷』の編集など、数多くの山岳図書の編集に携わる。明治大学山岳部OB、日本山岳会会員、植村直巳記念財団理事、浅間山麓国際自然学校理事、日本アウトドアジャーナリスト協会副会長など。 |