![]() 第2回 (財)安藤スポーツ・食文化振興財団
2日目 水汲みが日課 ![]() 朝食の準備をするために、島の埠頭に用意された水タンクまで、水を汲みに下らなければならない。トイレもそこにしかないので、特に女の子は、何度となく200段もの階段の上り下りは、本当に大変だ。かなりつらい。 朝食は配給された、パン、ハム、チーズ、レタス、きゅうり、それにスープ。眠い目をこすりながら、火おこし作業から食事の準備が始まった。 24時間 時計、ライト、テントなし ![]() これからのプログラムは、時計がないので、時間を想像しながら進めなくてはならない。特に決められたことはないが、魚釣り、島の探検、島にある洞窟の探検、野外遊びなどが、各グループに共通したプログラムとなった。これ以外に、今夜の野営地の決定や、食事の準備など、やらねばならないことは、結構多い。 魚釣りは、針と道糸となる凧ひもだけが支給された。竿は島に自生している竹を伐採して利用。錘は小石を工夫して、道糸を巻き込んで使うなど、子どもたちの工夫は、見ていて楽しい。 ![]() 昼食は、小麦粉を練って作るチャパティ。中華なべの底を利用して、うまくチャパティができた。 ![]() つらい水汲みを何度も経験して、ツルでターザン遊びをして、埠頭で潮しぶきを浴びながら、なかなか釣れない釣りにチャレンジして、ようやく無人島で生活するのが、いかに大変かが分かりかけてきたようだ。 時折、本部の看護師のところに、鼻血や擦り傷の手当てを受けに来た子どもたちが、処置が終わった後、切なくなったのか、みんな同じように、泣きべそをかいた。 無人島生活2日目の夕刻になった。ヘッドランプやライトは、すべて没収されているので、早めに夕食と、野営場所を探さなければならない。テントがないので、蚊帳を吊るか、野天で眠るかも選択しなければならない。どうやら3グループが、森の中で、2グループが草原で野営をすることに決めたようだ。 ![]() 今夜の夕食は、チキンラーメンと野菜。単になべに入れるだけか、炒めるのかは子ども達の好みだが、すきっ腹に『おいしいと!』唸って、平らげた。 主催 (財)安藤スポーツ・食文化振興財団
運営・指導 NPO法人国際自然大学校 文・写真 中村 達 ■バックナンバー ![]() ![]() ![]() |