![]() ![]() ![]() - 第1回 - 著者 奥村 彪生
(1)アウトドアで食べるということ ![]() 科学的に考えながら食材を切ったり、片づけながら作業をし、限られた時間内に作り上げる。それはシステム。いかにおいしく作り、かつ食べる人たちを喜ばせるか。それは知的生産行動。 参加した全員で共同作業をし、語り合い、笑い合って開放的な気分でひとつの鍋、あるいはひとつの網の上の料理を分かち合って食べる。このことはコミュニケーションをとる重要な装置になっている。これは人間だけがもっている文化である。おいしさも増幅する。その結果心身が癒され、一体感が生じる。 また、風景もご馳走。自然の霊気をいただき、全身全霊を使って作業に打ちこもう。そのことによって、クライマックスのキャンプファイアーの感動が大きくなる。体を燃やす情熱が沸きあがる瞬間である。この霊気が明日からの勉学やクラブ活動に活かす礎となる。 (2)アウトドアクッキング事始め
■バックナンバー ![]() ![]() ![]() ■著者紹介 奥村 彪生(おくむら あやお) 昭和12年和歌山県生まれ。 伝承料理研究家。 日本各地の土地や家庭に伝承された食文化を見なおし、明日に生きる新しい伝統料理を研究する。平成6年、食生活文化賞を受賞。 著書に『日本の食べもの』『たのしくつくる健康野菜料理』(いずれも人文書院) 『おいしさ度あ・な・た流』(ぎょうせい)『日本料理秘伝集成』(同朋社)など多数。 また、テレビ番組などの出演も多い。 ■関連情報 ![]() |