![]() ![]() ![]() 最終回 著者 山口 章
![]() コトゥレからポント・デ・エスパーニュ(Pont d Espagne)、つまりスペイン橋に車で向かう。コトゥレから15分ほどだ。ここは標高1460mでここに車を駐車し、歩き出す。 最初に目指すのはゴーブ湖(Lac De Gaube)だ。ここに行くにはふたつの方法がある。ひとつは歩いて登る。二つ目はチェアリフトに乗って一気に標高1678mまで上がってしまうもの。歩いて行くにはおよそ1時間30分かかるが、ただでいける。リフトを利用した場合は30分で往復12ユーロ。ただし、朝早いとリフトは運転していない。 ![]() ![]() ゴーブ湖を後にしばらく行くと、ウレット川を橋で渡り、ウレット川の右岸を登っていく。ときどき滝の音が聞いたりしながら着実に高度を稼いでいく。急登ではないが、ときにジグザクを切りながら登っていく道だ。ときどき右手にビニュマーレ(Vignemale,3298m)が高い位置に見える。なんともすごい岩峰だ。 ![]() ウレット小屋のテラスはまさにビニュマーレの展望台で、飽きずに山をながめていることができる。下山は往路をたどる。 歩行時間は登りが4時間、下りは3時間。 ■バックナンバー ![]() ![]() ![]() ![]() ■著者紹介 山口 章(やまぐち あきら) 1947年京都市生まれ。「山と渓谷」編集長を経て、NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構常務理事事務局長、浅間山麓国際自然学校顧問。クライミングインストラクター。国内外のほかヨーロッパや北アルプスの登山、登攀等の経験多数。 |