2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
38 日本ボーイスカウト奈良県連盟 わかくさ地区 奈良第20団 奈良県 「挑戦!!極寒ビバークキャンプ@ダイヤモンドトレール」
~君は快適に野宿ができるか?~をテーマに、シェルターやリンツーで宿泊しながら、全長45kmのダイアモンドトレイルを、2泊3日で縦走する企画。

「挑戦!!極寒ビバークキャンプ@ダイヤモンドトレール」 
君は快適に野宿ができるか? [12/22]


 日  時:平成19年12月22日(土)8:00~23日(日)17:00
 場  所:ダイヤモンドトレール(大阪府・奈良県)
 参加者:7名

 <実施内容>

今回は10月・11月とパッキングの仕方、適正な歩き方、ビバークの仕方を考え、準備してきたビバークキャンプの総仕上げであった。 しかし本番直前になって、大変な荒天が予想されることと、金剛山のキャンプ場が使用不可との連絡があり、隊員の安全を考え、ダイヤモンドトレールを逆送する「金剛山~葛城山~竹ノ内街道(二上山登山口)」へのルート変更、日程短縮をおこなった。

12月22日(土)から23日(日)にかけて金剛山から葛城山を経て、竹ノ内街道まで歩きました。22日は1日中雨、23日も小雨でした。葛城山頂でビバーク(詳しく書くと、ブルーシートをかぶって寝た)しました。隊員全員立派にやりとげました。

龍本(サブリーダー)からの概略。

  • 第1日目は雨、気温は7度位中、金剛山から葛城山まで歩いた。
    参加者の雨具はゴアテックスではなく中に湿気こもり、中からも濡れる状況であった。
  • キャンプ場では、支援隊に迎えられ隊員にも元気が回復したように思われる。
  • 夕食の「寄せ鍋」が上手く調理できた。ご飯は少し芯があったが空腹のために隊員はよく食べた。
  • ビバークについては、葛城山頂での雨は激しくは無かったが風が強く
    タープ状にフレコンシートを張ると雨が吹き込むことが予想されたので、シートをかぶって寝るようにした。
  • 予備訓練の成果で、パッキング時の防水対策が為されていたので
    寝袋や予備の衣類を濡らした者はおらず、快適に就寝できた。
  • しかし、午前3時頃には豪雨となり、結露とも併せて寝袋が濡れた者が多くあった。
    (一部寝相が悪く外に飛び出して寝袋ごと雨に濡れた隊員もいた)気温4度。
  • その為に。午前5時に起床し、朝食のチキンラーメンを食べた。小雨は続く。
  • 朝食後、夜明けの奈良盆地の風景を全員で見る心の余裕があった。
  • 貼るカイロ、特に靴下に貼るタイプは有効であった。
  • 小学生と中学生の構成であり、中学生がリーダーシップを取って小学生に指導していた。
  • 冬期、雨天の活動で泣き出す小学生もあったが、中学生がいたわり全員がゴールできた。
  • 2日目も小雨の中、先頭で地図をみる役割を全員が交代で果たした。
  • リーダーがこまめに、隊員の健康状態を尋ねていたので体調を崩した者はいなかった。
  • 帰路、上牧町の「虹の湯」に入りリフレッシュした。
  • 小学生には大変厳しく、中学生にとっても大変な2日間であったが全員よく頑張ったと思う。
  • 土曜日の集合時より成長したように感じた。
  • 参加者小学生が「冒険をした」と言っていたが、本当に彼らにとっては「冒険」であったように思う。
  • 引率して、隊員はリーダーが考えるほど柔ではないと感じた。


これって、実はすごく貴重な体験なのです。
多くの団委員や指導者に支援していただき実施できました。有り難うございました。
また支援いただいた、安藤スポーツ・食文化振興財団の皆さまにも感謝します。

 <隊員の感想(抜粋)>

龍本(中3) ブルーシート内に溜まった夜露が顔面に当たりまともにねれなかった。
青池(中3) 雨の中でのビバークキャンプは想像以上に厳しかったです。
        雨になると夜は寒く、その寒さで眠れず、朝になると寝袋はびしょびしょでした。
        ただ、あまりにもひどかったので改善できる点はたくさんみつかりました。
清水(中3) 僕がボーイスカウトに入隊してから今までの、この6年間で
        こんなに冒険的で、大きな経験をえることができるキャンプは初めてであった。
清水(小6) 「冒険いったことがある?」ときかれたら「うん」という資格ができました。
中井(小6) キャンプで学んだ事は、家や食物のありがたいということを学びました。
日根(小5) 今度のキャンプで炊飯ジャーと乾いた布団と雨を防いでくれる家のよさがよくわかりました。
森(小5)   こんな苦しい事は日常では、なかなか経験できない。どんな困難でものりこえていけるとおもう。



支援団体活動レポート