2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
24 NPO法人 はっくるべりーじゃむ 愛知県 「自給自足キャンプ ~食の冒険・命の旅~」
有機農場と里の自然環境を活用し、「命の循環」「水の循環」「農的暮らし」を実感することを目的にした自然体験活動。夏野菜の収穫、卵拾い、竹の食器つくり、畑でキャンプ、ナイトハイク、田んぼで泥んこ遊びなど、数多くのプログラムを計画。

「自給自足キャンプ ~食の冒険・命の旅~」 [8/1-2]

 日  時:平成19年8月1日 11:00~8月2日 14:00
 場  所:愛知県渥美半島(どろんこ村)

「自然の循環」 山で、海で、田んぼで、思いっきり遊ぶ
「命の循環」 拾ったばかりの卵、絞りたてのミルクなど、生きた食材を食べる
「農的暮らし」 今そこに在る物を食べ、自然の状況に合わせて遊ぶ
海・山・川・田んぼのつながりを感じられる渥美半島の自然と、有機農場を主なフィールドとして
以上のようなテーマで1泊2日の小学生向けキャンプを開催しました。
ただの農業体験でも、自然体験でもない、“暮らし”に視点を置いた『百姓体験』キャンプです。

 <1日目>

【山で遊ぶ】 山で竹切り&カブト虫の仕掛けセッティング
近くの里山に食器用の竹を切り出しに行きました。
太く長い竹を切り倒す迫力、のこぎりの難しさ、虫の多さ、森の涼しさなど
子ども達は山の自然の豊かさを感じたようです。
そして大好きなカブト虫を呼ぶための仕掛けを木に仕掛けてきました。
【道具の自給】 竹の食器作り
食事に使う食器を、切り出してきたばかりの竹で手作りしました。
皿、コップ、箸、自分の道具を自分で作る楽しさは、少々の使い辛さやめんどくささにも勝るようです。
(昼食:親子丼)農場で取れた卵・米・玉ねぎなどを使った親子丼を竹の食器を使って頂きました。
【食材の自給・海】 潮干狩り
朝の味噌汁のために、アサリ掘りに行きました。干潮時にできる潮溜まりで様々な生き物にも出会いました。
【海で遊ぶ】 海水浴・スイカ割り
海で元気に海水浴、岩場で生き物探しを行いました。おやつはスイカ割りに挑戦しました。


【食材の自給・畑】 有機野菜の収穫
晩御飯のBBQのため、畑で野菜を収穫しました。トマト・キュウリ・ピーマン・オクラ・モロヘイヤ・・・etc。
スーパーに並ぶ野菜との違い、生の有機野菜をその場で食べる美味しさにびっくりの子ども達でした。
※ハプニング! ヤギ小屋からヤギ達が大脱走し、子ども達と一緒に捕獲作戦が行われました。
  夜のプログラムが遅れましたが子ども達にとっては面白ハプニングとなりました。
【自給自足料理1】 火起こし&BBQ
近くの漁港で畑の食材を使ってBBQをしました。自分達で火を起こしておいしくいただきました。
【食材の自給・海】 釣り・カニ獲り
BBQをしながら、夜釣りやカニ獲りに熱中する子もいました。
残念ながら今回は魚もカニも獲れませんでしたが、地元のおじさんとの交流もあったようです。
【夜を遊ぶ】 ナイトハイク・カブト虫獲り
仕掛けをしておいた山にカブト虫を捕まえに行きました。数匹のカブトと出会うことが出来ました。
【寝場所の自給】 畑でビニールハウスキャンプ
ビニールハウスに藁を敷いて藁のベッドでキャンプしました。




 <2日目>

【食材の自給・動物】 ヤギ乳搾り&卵拾い
ヤギ小屋で餌やり・乳搾り見学、鶏小屋で餌やり・卵拾いを行いました。搾りたてのミルクを飲みました。
【自給自足料理2】 アサリ・卵・野菜を使って朝ごはん
前日に潮干狩りで採ったアサリの味噌汁、拾いたての卵、採りたての野菜をいただきました。
【田んぼで遊ぶ】 田んぼでどろんこ遊び
トロトロの田んぼで思いっきりどろんこになって遊びました。
ビオトープでの生き物観察やアイガモ田んぼの見学も行いました。
【自給自足料理3】 自作のセットで流しそうめん大会
切り出してきた竹で作った流し台と竹の食器を使って流しそうめんを行いました。




 <実施後の感想>

今回予定よりも参加人数が少なくなってしまいましたが
少人数だからこそできる子ども達の興味に合わせたキャンプができました。
自給自足というと不便なことも多いようですが
食材を集めること、料理すること、遊ぶこと、
自分のことを自分でやることは
子ども達にとって遊びに近いものが多いのだと再確認できました。




支援団体活動レポート