2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
21 NPO法人 静岡県フィッシングインストラクター協会(略称:NPO法人JOFI静岡) 静岡県 「まきのはら水辺の楽校」
イネ科植物が水辺に与える影響を、稲作体験を通して学び、自然のサイクルを体験する企画。他に水棲昆虫調査、河川の水質調査など。

「まきのはら水辺の楽校」 自然の恵みに感謝 [11/23]

 日  時:平成19年11月23日(金・祝) 9:00~13:00
 場  所:榛原ふるさとの森
 参加者:子供7名、保護者6名、指導者2名

 <実施の概要>

海釣り体験・海岸清掃・命を食べる。

 <活動の様子>

予定では、木の実拾い後にネーチャークラフトづくりを検討していたが
ドングリの数が少なく活動を行うことが困難と判断して、水辺の活動に変更した。
また、海からの贈り物→山からの贈り物→そして、海からの贈り物を海の恵みから学ぶ。

09:00~09:30  投げ竿の取扱
09:30~11:30  海岸清掃
11:30~12:00  稲穂の脱穀
12:00~13:00  命を食べる

11月としては異例の釣果(魚)が牧之原市静波海岸で上がっている
との情報を耳にしていた。
前々回の活動では、川の恵「ハゼ」を食して、
前回の活動では、里の恵「米」と山の恵「栗」を食した。
そして今回は、海の恵「キス等」食する為の活動を行った。

投げ釣りは、3mを超す棒を振り回し、その先には2mの鉛製の錘と釣り鈎が取り付けられている。
活動には危険が伴うので、まず釣具の取扱をじっくりと行った。
最初に錘を投げる練習と周りに注意を図る訓練を行った。
錘に関しては、スポンジ製ボールを活用して、キャスティング練習を行った。
最初の内は子供に戸惑いもあったが、周りに注意を図り、キャスティングを行えるようになり、待望の釣りに入った。

海に向かい仕掛けのキャストを繰返した。 単純に仕掛けを海の中に投げ入れたのみでは、魚は釣れない事を伝えた。
海底は常に変化しているので、糸をゆっくりと巻き上げる時に、重くなったり軽くなるポイントを探るよう指導する。
このゆっくり(超スローペース)動作を我慢できる子が、魚を釣上げるチャンスが多くなる。

 

如何しても、現代社会では、待つ事や・探る事という行為が少ない。
日々に追われてしまうと、大人のペースで事を進めてしまうので
ゆっくりと待つという時間が大切である事を、認識していただいたのではないかと思う。
また、感覚を磨く事は常に大切だ。
波により魚からの微妙な信号と間違う場面もあったが、波を感じる・海底を感じる事はできた。
感触があるたびに子供たちは、何か変と声を掛けてくる。
しかし、90分の我慢の釣りを行ったが、魚の顔を見れたのは、1人であった。
自然が相手なので、魚を確認できない場合も有る事を、各自に認識させた。

釣りが終了後は、海岸清掃を参加者全員で実施した。
漂着していたゴミの中には、自然界の物と人工物と分別して回収した。
子供たちの感想は、いっぱいあるな!きれいになったね!水を汚さないようにしよう!等々の感想が聞かれた。
待望の昼食を食した。昼は、チキンラーメンを全員で食した。
魚(キス)が1匹釣上げる事が出来たが、全員で食するには?
釣上げた子供が家に持ち帰り食するように指導した。
今回は、魚を釣上げることはできなかったが、微妙な感覚・感触を知ると共に
地球を汚さない取組を子供達と話し合いを行い、解散した。

 


支援団体活動レポート