2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
21 NPO法人 静岡県フィッシングインストラクター協会(略称:NPO法人JOFI静岡) 静岡県 「まきのはら水辺の楽校」
イネ科植物が水辺に与える影響を、稲作体験を通して学び、自然のサイクルを体験する企画。他に水棲昆虫調査、河川の水質調査など。

「まきのはら水辺の楽校」 秋の味覚収穫 [9/29]

 日  時:平成19年9月29日(土) 13:30~16:00
 場  所:榛原ふるさとの森
 参加者:子供15名、保護者8名、指導者4名

 <実施の概要>

「榛原ふるさとの森」内に作付した稲の刈り取りを行う。

 

 <活動の様子>

この「榛原ふるさとの森」は
静岡空港建設に伴い喪われる自然環境を多少でも保護する目的で
県主導により整備されたビオトープです。
この施設は、在来種等を保護する「サンクチュアリーゾーン」と
一般市民が自然と触れ合える「ふれあいゾーン」とに分かれている。
また、「榛原ふるさとの森」管理者は
静岡県志太榛原農林事務所が主管しており、
今回も農林事務所職員の協力を得て
「ふれあいゾーン」に整備された「なぎ沢の谷津田」内に
5月に作付けした稲の刈り取り体験を開催した。

13:30~14:00  お米の説明とレクチャー
14:00~15:30  稲刈り体験
15:30~16:00  おやつタイム

 

参加した児童は小学1年生~6年生。
当日は小雨交じりの天候となったが、予定通りに稲刈りを開催した。
まず、子供たちが作付けした田んぼ(約21平方メートル)の
古代米(黒米)の状況を確認後に
8月に草刈した状況と、実施しない田んぼとの比較を行い
稲を育てる為には、なぜ雑草の撤去が必要であるかを、目で観察した。
その後、田んぼの水抜きの必要性を
水抜きが完了した田んぼの稲を観察して、穂にたわわに実った籾を触り
お米が詰っていることを確認した。
水抜きした田んぼ(約12平方メートル)で、
釜の取扱いを一人一人に手取り足取りレクチャー後に
稲刈りの練習を実施した。
稲を束ねて天日干しを保護者の協力を得て実施した。

 

続いて、子供たちが作付けした稲の刈り取りの作業に入った。
田んぼは、水が残っている状況である。
足元が不安定であり、保護者も一緒に田んぼに入っていただき
泥だらけになり刈り取りを行った。
小学1年生にも釜を持たせて、刈り取りを行わせる事には
多大なリスクを伴う事であったが
子供たちは周りを注意しながら、声をかけながら器用に稲を刈り取り
稲を束ねて、子供達自身で竿に稲をかけて、稲干しを行った。
作業終了後は、おしるこを、その場で調理して食した。
農家であっても稲刈りは、機械により刈り取る為に
手作業による刈り取りは減少しているために、保護者からは貴重な体験として好印象を得た。

次回10月20日は、残っている田んぼの稲刈りと
今回、刈り取った稲を、昔なららの手段で脱穀体験を実施した後に
「榛原ふるさとの森」で採取した栗と合わせて、古代米の栗ご飯を食する。




支援団体活動レポート