2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
14 NPO法人 南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム 千葉県 「ふるさと探検隊~海とともに生きるまち」
南房総のまちなかエリア、城山エリア、赤山地下壕エリアなど、5つのエリアをフィールドに、それぞれの痕跡を再発見し、持続可能な開発と環境保全を考えるプログラムを実施。

「ふるさと探検隊~海とともに生きるまち」 城山エリア [10/9]

 日  時:平成19年10月9日(火)
 場  所:館山市館山地区

海に囲まれた館山が成り立ってきた歴史の特徴を
5つのエリアごとに設定したテーマに沿って、実際にフィールドを歩き
それぞれのテーマを物語る自然や文化遺産を発見する。
海とともに生きてきた先人たちの眼を通して
持続可能な開発と環境保全を考えることを促す。

 B.城山エリア (館山市館山地区)
 <テーマ:房総里見氏の歴史と「南総里見八犬伝」の世界>

館山城は、房総半島南部(安房国)を170年間統治した里見氏の最後の居城。
海路を通じて東日本の玄関口だった館山は、支配者にとってその湊が重要だった。

里見氏は対岸の後北条氏と海の支配権をめぐって40年争った後、交易の和平策に転換したが
1614年、江戸湾口部の外様大名として排除され、伯耆国に国替となった。
館山から里見氏がいなくなってから200年後、江戸深川に生まれた曲亭馬琴が
日本最長の小説『南総里見八犬伝』を書いている。

市民の憩いの城山公園には、頂上に天守閣型の「八犬伝博物館」がある。
しかし、本来の「城」は、漢字で「土ヘン+成」と表すように、防御の拠点として土木工事を施した山そのものである。
館山城跡にも、堀切・切岸・曲輪・土塁・御殿跡など、当時の城を物語る遺構が今も残るが
アジア太平洋戦争では頂上を8m削られ、砲台とされている。
城と湊を中心につくられたまちづくりが、現在の館山地区を形成している。

 


支援団体活動レポート