2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
8 チャウス自然体験学校 群馬県 「サマーキャンプ2007~アドベンチャーコース」
異年齢子どもたちを、縦割りでグループ構成し、「思いやりの心」を育むプログラムを中心にした、サマーキャンプ。

「サマーキャンプ2007~アドベンチャーコース」 [8/12-25]

 日  時:平成19年8月12日(日)~25日(土)
 場  所:ベースキャンプ地
       1日目~5日目:水上宝台樹キャンプ場
       5日目~7日目:日光国立公園・見晴地区キャンプ場(尾瀬ヶ原)
       7日目~8日目:日光国立公園・尾瀬沼地区キャンプ場(尾瀬沼)
       8日目~14日目:群馬県立北毛青年の家・キャンプ場
 参加者:15名(小学校4年生~中学校2年生)

 <8月12日(日) 1日目>

2週間という長期間のキャンプとあって子どもたちも緊張した面持ち・・・。
小学校4年生~中学校2年生までの15名がどんなドラマを見せてくれるのか?!
スタッフもドキドキ、ワクワクのスタートとなりました。
初日の今日は簡単にアイスブレイキング(緊張ほぐし)をして仲間と打ち解けあいました。
そして早速ではありますがルームメイトを決めてテント設営を行いました。
テントは遠征活動(テントを背負って移動)もある為、2~3人用の小さいテント。
ルームメイトと協力しながらテントを立てました。
その後はみんなで夕食。最初のベースキャンプ地では食事の当番を決めて交代で食事を作りました。
キャンプ最初の1食目は「定番のカレーライス」。
寝食を共にし・・・共同生活のスタートとなった今日は夕食もにぎやかに・・・。
夜には1日ふりかえりをして1日目を終えました。

 

 <8月13日(月) 2日目>

まだまだ、日常の生活(夏休み中の遅寝?、遅起き?)から抜け切れていない為、ちょっと遅くの起床。
朝の健康チェックをして体調の確認を・・・。
今日はみんな楽しみにしている激流をゴムボートで下る「ラフティング」。
早々と朝食をすませてラフティングの会場へ・・・。
ウエットスーツやライフジャケットなどの身支度をして・・・ラフティングガイドの方から注意点など聞いていざ出発!
例年の水量より若干少なかったようですが子どもたちには十分すぎる位の水量(激流)。
激流をみんなで協力して乗り越えたり、冷たい川に飛び込んで泳いだり・・・思う存分に楽しみました。
午後は少々、休憩をして明日の谷川岳登山の準備をして、夕食。
暗くなる前にと・・・今日1日のふりかえりを始めましたが・・・あっと言う間に暗く・・・。
その後はペルセウス流星群を見る為に夜空が見渡せる丘へ・・・。
あいにく、水蒸気が多く、多くの星を見ることが出来ませんでしたが流れ星はいくつか発見することができました。

 

 <8月14日(火) 3日目>

今日も朝から快晴。暑い日となりました。
登山口までロープウェーに乗って谷川岳天神平へ行き天神峠に登頂しました。
今日の暑さ、昨日のラフティングも手伝ってか?子どもたちから「川あそびをしたい!」とリクエストもあって
午後は一の倉沢へ・・・山を見上げるとまだ、雪渓の残る沢。
そんな雪解けの?冷たい水の沢で川あそび。思う存分、川あそびをしました。
夕方にはベースキャンプ地へ戻り、夕食。
この事業は(財)安藤スポーツ・食文化振興財団より助成を頂いて行っており、
助成決定時に・・・「キャンプにご活用ください」と、沢山頂きましたので・・・。今日は「チキンラーメン」。
川あそびで冷えた身体に?効いているのか?みんな「うまい、旨い」と言ってあっという間に完食しました。
夜には身体の疲れを癒す為にキャンプ場のお風呂に・・・。
明日は遠征活動前の休息日。洗濯で洗うモノなど準備して就寝となりました。

 

 <8月15日(水) 4日目>

今日は1日休息日。
太陽が昇ると共に起床し、太陽が沈むと共に就寝する・・・生活にもだんだん慣れてきた様子。
午前中は洗濯とテント内の荷物整理、清掃。洗濯干し。
午後からは明日からのベースキャンプ移動に伴う、荷物のパッキング。尾瀬での留意点などを説明、確認しました。
荷物のパッキングはみんな苦労しながらザックに詰め込みこんな会話も・・・
(子ども)「こんな重たいの背負って歩くの~?」
(スタッフ)「そう!あと、テントも積まないとね~!」
(子ども)「・・・本当に?・・・」
明日からの尾瀬での活動に期待と不安を覗かせながら今日は就寝しました。

 

 <8月16日(木) 5日目>

今日はいよいよ遠征活動。尾瀬へ出かけます。
バスに揺られ約1時間半で尾瀬の入山口「鳩待峠」に到着しました。
到着後は準備運動などをしてから目的地のキャンプ場までいざ出発!
木道ではテント、食料、衣類などを背負って頑張って歩いている子どもたちの様子を見て
すれ違う人達に「頑張って!」と 声をかけられながら、元気よく目的地のキャンプ場へと到着することが出来ました。
到着後は早速、テント設営、夕食の準備をして明日の確認・・・。
そして、汗ビッショリになって頑張って歩いたので山小屋のお風呂に・・・。
その後は一気に疲れも出たのか?すぐに就寝となりました。

 

 <8月17日(金) 6日目>

尾瀬での遠征活動2日目。今日は早朝より尾瀬ヶ原へ植物や花の名前を早速、学習しました。
日中は尾瀬ヶ原をゆったり歩いたり、風景や花の絵を描いて家族へ絵手紙を書いたりして過ごしました。
夕方なると天候が崩れ始め、雨の中の夕食となってしまいました。
明日はキャンプ地を移動する為に荷物の整理などをして、早々と就寝することになりました。

 

 <8月18日(土) 7日目>

今日は朝から小雨が降ったりやんだりの天気。
朝食を食べてベースキャンプ地移動の為に早々にテント撤収をしました。
その後、雨に濡れて重くなったテントを担いで尾瀬沼にあるキャンプ場へ移動。
峠越えをしている頃、雨も本降りとなり気持ちもトーンダウン気味に・・・
ですが、キャンプ場に着く頃には雨も上がりました。
早々にテント設営を済ませ、山小屋のお風呂へ・・・すると一気に元気に!
いても立ってもいられない子どもたちは尾瀬沼周辺の湿原へ自然散策に出かけました。
夜になって尾瀬沼ビジターセンターでスライドショーを見て尾瀬の季節の移り変わりや花々などを学習しました。

 

 <8月19日(日) 8日目>

今日は尾瀬から最後のベースキャンプ地へ移動の日。
昨日と同様に朝食、テント撤収をすませ、尾瀬を後にしました。
さすがにこの頃になるとテント撤収も素早く出来るようになりルームメイトとの協力も抜群になってきました。
尾瀬の下山口「大清水」へも無事に到着して名物の片品村特産の花豆を使った「花豆ジェラート」を食べました。
その後、バスに乗って最後のベースキャンプ地へ移動。
移動中のバスの中はさすがに疲れたのか?!みんなグッスリ...zzzでした。
キャンプ場へ到着後、テント設営。
明日は1日休息日の為、朝からすぐに洗濯が出来るように整理整頓などをして、ゆっくり休みました。

 

 <8月20日(月) 9日目>

今日は2回目の休息日。
溜まった洗濯物を一気に片付け・・・一日ゆっくりと過ごしました。
夕方からはソング集会を行いその後、夕食。
食事を食べ終えてテントで就寝準備をしているとパラパラと雨が降り始め
、やがて本降りとなり、雷まで鳴り始めました・・・。その雷雨は夜半までやむことなく振り続け、
今日はキャンプ場に隣接している体育館へ避難(雑魚寝)することになりました。

 

 <8月21日(火) 10日目>

今日は昨夜の雷雨が嘘のように朝から青空が広がり良い天気に・・・。
もちろん日中はうだるような暑さ・・・。今日は川あそびに出かけました。
当初予定していた会場が昨夜の雨で増水していた為、会場を変更して川あそびを行いましたが
ストレス発散?!しているかのように子どもたちは川ではしゃぎ、遊びました。
川あそびを終えてキャンプ場に戻ってからはアウトドアクッキングを行いました。
子どもたちからのリクエストで「焼きそば、トウモロコシ」の食材を用意して、それぞれ作って食べました。
夕方にはドラム缶風呂にも入浴して、今日の疲れを癒しました。
残念ながら夜は昨夜と同様に雨となり・・・。夜の活動は中止。早めに就寝しました。

 

 <8月22日(水) 11日目>

今日も朝から良い天気。今日はバスで移動してパラグライダーとクライミングを行います。
パラグライダーはインストラクターの指示の元、最初は身体が宙に浮くのにおっかなビックリでしたが・・・
徐々にコツをつかんで大空へ飛ぶことが出来ました。
クライミングでは最初は2~3m程の高さの壁を使って自由に登る練習をしてから
いざハーネス(命綱)をつけて建物にして2階建てくらいの高さの壁に挑戦。
登るのは案外スイスイ登れるのですが、上から下を見てみると!!!かなりの高さに腰が引き気味・・・でした。
夜にはキャンプファイヤーをして、歌を唄ったり踊ったりして楽しく過ごしました。

 

 <8月23日(木) 12日目>

今日は荷物の整理整頓と今晩からのオーバーナイトハイキングの準備をしてバスにて移動。
午後より手打ちうどん作りをしました。失敗してしまうと夕食が無いとあってみんな真剣。
麺の太さが細かったり・・・ほうとうの様に太かったり・・・
堅さも手作りうどんならではのコシがあって美味しいうどんが出来ました。
早めの夕食をとってから一休みしていよいよ「オーバーナイトハイキング(30㎞)」の出発です。
子どもたちにとっては未知の世界とあって出発前はキャンプスタート時と同様に緊張の面持ちの子や、
仲間やリーダーと一緒とあってワクワクしている子など、それぞれの挑戦に期待と不安が交錯している様子でした。
出発後、かなりのハイペースで歩き続けた子どもたち・・・。
途中の休憩では水分補給、栄養補給をとりましたが
深夜の休憩では休憩ポイントに到着するとすぐに横たわり熟睡・・・。
眠気や足の痛さに挫けそうになりましたがお互いに励まし合いながら、夜通し歩き続けました。

 

 

 <8月24日(金) 13日目>

昨夜からのオーバーナイトハイキングは早朝午前6時頃に一人の脱落者も出すことなく無事ににゴールしました!!
日中はオーバーナイトハイキングの疲れをとる為に十分に睡眠、休息をしました。
夕方にはみんなで最後の夕食。
すき焼きを作ってこれまでの思い出などを語り合いながらの楽しい一時を過ごしました。
その後、9日目に出来なかった天文台での星座観察を行いに
曇り空で星が見えるかどうか微妙なところでしたが県立ぐんま天文台へ行きました。
途中、いくつか大きな望遠鏡で星を観察するこも出来ましたが雲がすぐに出てきてしまい・・・
館内見学中心となりました。
天文台からキャンプ場に戻ってきてからはソロビバーク(1人ずつ野宿)へ。
真っ暗なキャンプ場で一人きりになって
これまでのキャンプのこと、仲間のこと、家族のこと、自然のことなど思いながら一夜を過ごしました。

 

 

 <8月25日(土) 14日目>

夜明けと共にソロビバークから帰って来た子どもたちはとてもすがすがしい(生まれ変わった?)顔をしていて
なんだか自信に満ちあふれているように思えました。
ビバークの後片づけ、朝食を済ませてから
2週間使ったテントの後片づけやキャンプサイトの整備、ふりかえりをしました。
ふりかえりの中では、野外で生活や自然の中での体験活動を通じて気づいたこと、感じたことなどの
感想を言って、2週間の活動をふりかえりました。その後、解散。
共に苦難を乗り越えた仲間との別れが名残惜しいようで・・・ふりかえって何度もなんども手を振っていました。

 



支援団体活動レポート