2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
7 群馬県甘楽郡甘楽町立新屋小学校 群馬県 「ぼくらの ふるさと 学び隊‥大地と水と大空と‥豊かな自然の中でがんばるぞ!」
米作り大作戦、タマネギの収穫、金星観察、石の観察、昆虫生態観察など、総合的な自然体験学習を半年間にわたって企画。

「ぼくらの ふるさと 学び隊‥大地と水と大空と‥豊かな自然の中でがんばるぞ!」
サマースクール③ 庭谷層と鏑川の石調査 [8/18]

 日  時:平成19年8月18日(土) 09:00~12:00
 場  所:甘楽町庭谷の鏑川(右岸)
 参加者:新屋小児童7名、中学生1名、地元の区長さん、教師2名
 講  師:堀越武男 先生(元甘楽町教育委員長、甘楽町在住)

前日までの猛暑が嘘だったかのような、涼しい中での学習会となりました。
時折霧雨が降りましたが、石と地層の調査、化石さがしに、皆元気に取り組みました。

最初に利根川水系の鏑川の石調査を実施しました。
鏑川の川原には、たくさんの種類の石が見られます。色とりどりで形も様々です。
石にはその生い立ちや歴史があります。下仁田自然学校の「かぶら川の石図鑑」を手がかりに
講師の堀越武男先生から、その成り立ちやふるさとを教えてもらいました。
川原に転がっている石を種類ごとに集め、シートの上に並べました。
安山岩、砂岩、泥岩、チャートなどに分類できました。
同じ名前の石でも色や形が違う場合があり、苦労しましたが、だんだん集めながら特徴がわかってきました。
泥岩と呼ばれる石の中に、細い針~角状の化石を発見した子もいました。
「石にはいっぱい種類がありますが、3つは覚えましょう」と講師の堀越先生が締めくくりました。

続いて地層の見学と化石探しを行いました。
地域の名前がつけられた「庭谷層」は千数百万年前の海底に泥や砂、火山灰などが積もってできた地層です。
吉井町~甘楽町~富岡市~安中市にかけて見られます。
貝類、ウニ類やクジラなどの化石が発見されています。
地区内を流れる奈女沢川や鏑川の崖にきれいな縞模様の地層を見ることができます。
地層に直接触れたり、ハンマーを使って化石をさがしながら
堆積当時の自然環境や地層の成り立ちについて思いをめぐらせました。
化石さがしでは、地層中に見られるかたまり状の「ノジュール」を取り出し、ハンマーでたたいて割りました。
全員が生物が海底に開けた「巣穴の化石」を見つけることが出来ました。
今回は大物化石は発見できませんでした。




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