2007年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
1 NPO法人 NATURAS 北海道 「火山クッキング2007」
「火山は生きている?活火山」「火山クッキング!大地のエネルギーで料理しよう」などの環境教育プログラム。恵庭道立自然公園をフィールドに、地熱を利用したエコクッキングなどを体験し、環境を考える自然体験活動。

自然体験型環境教育プログラム 「火山クッキング2007」 [9/1]

 日  時:平成19年9月1日(土)
 場  所:北海道函館市恵山 恵山道立自然公園
 参加者:小学生24名、講師1名、ボランティアスタッフ6名、NATURASスタッフ3名

晴天に恵まれた絶好の登山日和になりました。
集合場所に集まった子どもたちは、わくわくしながら落ち着かない様子で
スタッフのあいさつや日程を聞いて、いざバスに乗って出発!
到着まで約90分・・・みんな車内で大騒ぎ。
目的地の恵山に到着する前に、みんな仲良くなっていました。

 <プログラム1-1. 火山クッキング!大地のエネルギーで料理しよう>

本日のメニューは、北海道名物ホワイトカレーライスです。
麓の広場で、5つのグループに分かれて下ごしらえです。
包丁を持って、じゃがいも・にんじん・たまねぎ・鳥肉などを切って
カレールーと一緒に耐熱袋に詰め込んで準備OK。
あとは噴気孔に鍋をおいて、その袋を加熱するだけ。

 <プログラム2. 山は生きている?活火山>

噴気孔まで登りながら火山の仕組みを体感しながら学びます。
グループごとにまとまって歩いていると小川を発見!さわってみると温かい。
もう少し上流に行くと、こうこうと温泉が沸いていました。硫黄の臭いもしてみんなビックリ!
「いいお湯加減」「ちょっと入りたいね」など、みんな大喜びでした。
また、軽石など普段はなかなか見かけない石にさわったり
火山の仕組みの話を聞きながら、どんどん登っていきました。

 <プログラム1-2. 火山クッキング!大地のエネルギーで料理しよう>

噴気孔に到着・・・すっごい煙、硫黄のにおい。
でも、子どもたちは珍しい黄色い石を発見!硫黄の結晶です。
キラキラ黄色。みんなのキラキラでした。
噴気孔は、ゴーゴーと音を出して火山ガスを出しています。温度を測ると220度もあり、みんな驚きです。
注意しながらスタッフが鍋をおいて、火山クッキングスタートです。約60分加熱します。
自然のエネルギーだけで料理ができるか?あとのおたのしみ。

 <プログラム3. 見よう、触ろう、食べよう?高山植物>

カレーができるまでは、高山植物の観察です。
この時期はガンコウランという低木が木の実をつけています。甘酸っぱく、ベリー系の味がします。
みんなで、ちょこっと味見もしました。食べ過ぎた子は、唇や口の中が紫色です。
ガンコウランは高さは5cmほど、「これは木なんだよ」っと説明を受けると
「えっ~」っといい反応をしてくれました。
栄養が少ない山でも生きていくため、小さくなったと考えられるなど
みんな興味深々で話を聞いていました。

やっとカレーも完成。下山して、食事タイムです。
ちょと固めの野菜でしたが、「おいしい」「ちょっと固いけどね」など いろいろな感想が出ていました。
自然だけのエネルギーで料理ができることをみんな体験してくれました。
最後に、麓の温泉に入って汗を流して帰りました。
帰りの車内はみんなグッスリ、行きとは異なりとても静かでした。



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