2008年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
42 彦名地区 チビッ子環境パトロール隊 鳥取県 「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」
きれいな中海を取り戻すために、水質調査、親子環境学習会などをおこなうほか、割り箸の回収による紙の再生、サマーエコキャンプなどの環境学習をプログラムに組み込んでいる。

「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」 エコクッキング教室・手作りのエコはがきづくり [8/31]

日  時:
 
場  所:
参加者:
2008年8月31日(日)
クッキング教室10:00~12:30、はがきづくり13:00~15:00
彦名公民館
子ども5名、大人4名、サポーター1名、食生活推進員7名
 <エコクッキング教室>

エコクッキングとは、
地球に暮らす私たち一人ひとりが環境のことを考えて「買物」「料理」「片付け」をすること。[定義]
すなわち食べ物やエネルギーを大切にすること、水を汚さないこと、ごみを減らし、地球にやさしく、おいしい料理を作ることである。
具体的には、大根の葉っぱ、だしを取った後の煮干、大根やにんじんの皮等これまで家庭で捨てていた物を使って料理を作ってゴミの発生を少なくし、上手にすてる方法・水を汚さない工夫等環境に優しい料理方法である。
合せて料理を通して環境の問題を家族全員で考えるきっかけを作る格好の体験学習である。
8月31日食生活改善推進員の皆さんの指導により彦名公民館で楽しく実施した。
料理の指導をして頂いた食生活改善推進員の皆さんにも水の浄化の重要性を考えてもらうきっかけが出来て良かった。また、食生活推進員の皆さんと交流を深め合うことが出来た。

 <手作りのエコはがきづくり>

彦名地区チビッ子環境パトロール隊では、使用済みの割り箸の回収を町民に呼びかけて回収し、一定量たまれば定期的に王子製紙(株)米子工場にこども達と搬入している。
王子製紙在職中の1995年、資源リサイクルの視点から使用済み割り箸を紙に再生する提案をした。
森林資源の保全・環境の保全の視点からはじめた運動は、割り箸が大量に発生する地元の皆生温泉旅館組合の全面的な協力、鳥取県の支援と「使用済み割り箸三膳ではがき1枚相当に再生され、再生されたはがきは夢とロマンを載せて全国へ旅をする」という割り箸の夢物語のキャッチフレーズが多くの皆さんご理解とご協力を頂き、将に一個人の提案が『点から線へ、線から面』と全国規模の運動となった。
米子工場には全国各地から毎月約10トンから12トンの使用済み割り箸が回収され紙に再生それている。王子製紙全体では毎月40~45トン集まっている。
集まった割り箸の1/2が紙に残りの1/2は化石燃料の代替燃料として利活用されている。
資源保全・環境保全の視点で多くの皆さんの協力は感謝の念にたえない。
地球温暖化防止に大きく寄与していることは言うまでもない。
その使用済み割り箸入りのパルプを使用して再生はがきをみんなで作った。

 <指導者の感想>

「エコクッキング教室を終えて」
去る8月31日、彦名地区チビッ子環境パトロール隊の皆さんと保護者を交えて公民館でエコクッキング教室を行いました。
小学3年生から6年生までのチビッ子さん達は野菜を洗う段階から、私たち食推のメンバーに包丁の使い方や野菜の切り方等細かく手解きされながら、取り組まれて、あーだ、こーだ、どうするの?アーそうかなど和気藹々として、みんなで楽しくつくりました。
そして、盛り付けも親子が一体となって、どの皿に、どんな風に盛り付けたらおいしそうに見えるかな等、会話もとても楽しそうでした。
この料理教室で、まず私が感心したことは、油を使った後の鍋の始末をチビツ子さん達は、油を回収した後、大人より先にペーパーできちんとふき取ってから洗ってくれました。ほんの少しの油でも出さない、流さないという子ども達への環境教育がきちっとされていることを見届けさせて頂き、さすがだと思いました。
そして、食事を頂きながら、皆さんの意見を伺って見ました。
「エコクッキングって、普段捨てているにんじんなどの皮を利用して、キンピラを作ったりする環境に優しい料理の方法の一つ」とか、また農家の方は、「残飯等を利活用しコンポストでボカシをつくっています」とか食を通じて、環境への負荷を少なくすることを考えることでその方法はさまざまでした。
また、食の側面では、古ラッキョウ酢を再利用してピクルスを作ったり、古梅酒でゼリーを作ったり、パンの耳でかりんとうを作ったりしました。今後は、彦名独自のオリジナルメニューを生み出したいと考えております。
こどもエコクラブの向井サポーターのお話の中に、資源保全の視点で「汚れた食器を拭くのに、使わなくなった古布を小さく切ってティッシュボックスの空き箱に入れて台所のテーブルの上におきその都度使用すると便利でよい。」と聞きました。私も職場では、古布を切って同様に再利用しています。
また冷蔵庫で食品を収納する際、サランラップやアルミホイルを使わないで、プラスチックの容器に入れて保存するようにしています。もちろん、広告の裏面の使用は以前よりしています。
私達は、このようなことは昔からしていることだと思うのですが、今日では、あまりにも物が豊富にありすぎて、その物を大切にする心が失われてきているのが現状です。
地球温暖化問題が叫ばれる昨今、私達一人一人が水を汚さず、ゴミの減量化を図る、省資源・省エネルギーに努める等、どんなに小さなことでも、身近にできることから一つづつ確実に実行していきたいものだと、皆さんとのお話し合いで痛感したすばらしい一日でした。
(食生活改善推進員会長 石谷君枝)

 <参加者の感想>

「エコクッキング教室と手作りはがき」
8月31日(日)彦名公民館で午前中はエコクッキング午後は紙すきではがき作りがありました。
食推の人が、私を「お嬢さん」と呼んでくれ、セロリの切り方やまな板の洗い方や盛り付けのルールを教えてくださいました。
公民館の包丁は、お家のよりぶっとくて重くてしかも調理台が高かったので、さつまいもを切る時は少し怖かったです。
それに、食推の人も声が大きくて少し怖かったです。
パンの耳のかりんとうがおいしかったです。うちでは、パンの耳は捨てずに食べています。
かりんとうにするのもいいですが、それなら油とお砂糖がいります。
でも、食べてしまえば、油とお砂糖がいらなくてカロリーも全然いらなくてそのほうがエコになると思いました。
食推の人たち、ごめんなさい。
出来上がったお料理は、ママが作ったのよりおいしかったです。
たくさん教えてくださってありがとうございました。
午後は牛乳パックが材料でかみすきをしてはがきを作りました。
向井さんが一人で準備されました。牛乳パックのシートをはがし、紙だけをミキサーして水とまぜてつくります。
はがきの大きさの木のわくにうつして水気をとっていきわくのすみに花をかざり全体をフタで押してもっと水気を取っていきます。
次に新聞紙ではさみ、上からふんずけてもっともっと水気をとり、最後に、布で、つつむようにして、アイロンをかけてできあがりです。
私は赤のサルビアと黄色のマリーゴールドでかざりをつけました。
自分でも驚くくらいステキなはがきが出来ました。
向井さんが「世界で一つしかないオリジナルのはがきが出来たね。いくつ作ってもいいよ」と言ってくださいました。
大田のおじいちゃんに、このはがきを出そうと思いました。
(彦名小学校3年 島林舞果)

「エコクッキングと手作りはがきに参加して」
8月31日(日)公民館で行われたエコクッキングとはがき作りに参加しました。
エコクッキングでは、食推の方々のご指導により工夫された生ごみの少ないお料理が出来ました。
そして手際のよさにただただ感心しました。
小3の娘は今反抗期で、私の言うことなど聞かない時期にも関わらず、ちゃんとご指導くださり、自分の役割分担を果たさせ、教育者としてもすばらした方々だと驚嘆しました。
人参の皮やブロッコリーの茎やパンの耳を捨てないことは我が家では以前から常識でしたが、調理法はいいアイディアだと思いました。
午後からの手作りはがき作りでは、牛乳パックを加工し再利用したはがきを親子で作りました。
季節の花や葉をあしらって、どの親子もステキなオリジナルはがきを作りました。
どんな物にも運があるように、同じ牛乳パックでも、トイレットペーパーになって一生を終えるものもあれば、今回のように、きれいなはがきになって旅をして大切に保管される物もあるんだなと思いました。
そして、エコとは、物の一生を最大限に活かしてやり、人間の知性と英知で生き物の将来を守る事だと思いました。
その為には地道な努力と継続が必要です。それはまた人間にしか出来ないことです。
人間に与えられた特権と捉え、工夫のエコ生活と生活排水の浄化を徹底して実践しようと思いました。
(保護者 島林昌子)



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