2008年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。
NO | 学校・団体名 | 都道府県 | 企画の概要 |
42 |
彦名地区 チビッ子環境パトロール隊 |
鳥取県 |
「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」
きれいな中海を取り戻すために、水質調査、親子環境学習会などをおこなうほか、割り箸の回収による紙の再生、サマーエコキャンプなどの環境学習をプログラムに組み込んでいる。 |
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「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」 中海湖上観察学習会 [8/6]
日 時:
場 所:
参加者:
2008年8月6日(水) 9:00~12:30
彦名町 粟島神社周辺農業用水路、生活排水路
子ども2名、大人1名、サポーター1名
<レポート>
8月6日米子市環境政策課主催の「中海の湖上観察学習会」に参加した。
米子市内の26小学校の各校の生徒の代表2名と引率の教員が
境港総合技術高校の遠洋漁業航海船に乗り込み、中海の水質調査学習会をおこなった。
彦名小学校からも参加し船上から直径30センチの透明な円盤をしずめて測定する透明度や、
採水して水の汚れの指標の一つであるCODの測定や、比重、塩分濃度等の測定をし
汚れの状況がどのようになっているのか調査した。
<参加者の感想>
「中海湖上観察学習会」
8月6日、中海の湖上観察学習をするために若鳥丸という大きな船に乗りました。
米子市内の全小学校のそれぞれの代表と先生とで船に乗り中海の水質調査をしました。
私は彦名小学校の代表として参加しました。
境港市から米子市の崎津の沖合いまで船で出て、中海の透明度や、表層から水深による水の中に含まれる溶存酸素を測定しました。
透明度の測定は、直径30cmの白い円盤をしずめていき、その円盤が見えなく深さを調べる方法で、その値は2mちょうどでした。中海で白い円盤こんなに早く見えなくなるは思いませんでした。
水の中の酸素濃度は7.2ppm(魚が住めるためには2ppmだそうです)、比重は1.012、塩分濃度は2.0%(日本海は3.0%~3.2%くらいだそうです)。
また、海低のヘドロもくみ上げられにおってみましたが、この場所では、私が想像していたほどくさい臭いではありませんでしたが、場所によってはたくさんのヘドロがたまっていて海底では魚がほとんど住めない環境であるとの説明でびっくりしました。
船ではじめて中海の水質調査をしましたが、そのよごれが、私たちが家庭から出す台所排水がその原因であることの説明を受け、中海をきれいにしなければならないと思いました。
今回学んだ学習会で、中海をきれいにするために皿を洗うときは汚れをぼろでふいてから洗う、洗ざいをたくさん使わずに洗うなど私の家で身近にできることを一つ一つ行っていきたいと思います。
(彦名小学校6年 実重瑠華)
「中海湖上観察学習会に参加」
8月8日に中海湖上観察学習会があり、若鳥丸という大きな船(525トン)で崎津沖での中海の水の汚れの調査をしました。
船が移動しているときに中海の生い立ちや、水の汚れについて話を聞きました。
船に乗って初めに自由行動があり実重さんと船の中を見学しました。
食事をする部屋、船を運転する部屋、寝る部屋などいろいろな部屋があり驚きました。
運転室には特別に入らせて頂き、双眼鏡で遠くを見せて頂きました。
そして、しばらくすると船内放送で二階に集まるように案内があり、みんなが集まってから、
中海の水の汚れの調査、測定の方法、測定上の注意事項などについて説明を受けました。
船は崎津沖でいかりを下ろして海水を採取し水質調査をしました。
崎津沖の海底の水をくみ上げて見ると、黒くてくさいヘドロが混じっていて汚れていました。
私は、改めて中海は汚れているのだなぁと思いました。
どうして中海の水が汚れてしまったのか、私たちが毎日台所から出す排水に気配りが足らないことによるとの向井さんの説明で分かりました。
それは、汚れのひどい食器はぼろなどで拭きとってから洗う、米のとぎ汁、お酒やビール、ジュースなどを飲んだあとのコップ等の洗い水はポールなどに回収しその水を庭木にまく。
空き缶や空きびん、ゴミなどを川や湖に捨てないなどです。誰でもすぐに出来ることばかりです。
一人ひとりが出来ることから取り組んで少しでも早く、中海をきれいにして、将来は中海で泳いだり、お祭りなどをして中海を大切にしていきたいです。
中海湖上観察学習会は、水の調査をしたり、中海についてのお話を聞いたり、大きな船内を見て回ったりして
とても勉強になる学習会でした。
(彦名小学校6年 松原綾美)