2008年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。
NO | 学校・団体名 | 都道府県 | 企画の概要 |
42 |
彦名地区 チビッ子環境パトロール隊 |
鳥取県 |
「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」
きれいな中海を取り戻すために、水質調査、親子環境学習会などをおこなうほか、割り箸の回収による紙の再生、サマーエコキャンプなどの環境学習をプログラムに組み込んでいる。 |
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「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」 メダカの探検調査 [7/12・8/9]
日 時:
場 所:
参加者:
2008年6月28日(日)18:00~20:30
彦名町 彦名公民館
こども8名、大人4名、サポーター1名
<レポート>
7月12日・8月9日の2回、私たちの町 粟島神社周辺農業用水路・生活排水路でめだかの探検調査を行った。
メダカを採取する・調査を行うに当たって、
参加者全員に本活動の趣旨、安全・防災上の注意事項を説明してから活動を開始した。
両日とも30度を超す猛暑日で、水分補給を十分行うこと及び途中に休憩時間を20分間入れ
メダカを保護者と一緒になって追っかけた。
彦名町では1990年の初めごろまで、生活雑排水等の垂れ流しにより生活排水路等は汚れ
魚等がすめる環境になかった。
「泳げる中海を取りもどそう」を合言葉に立ち上げた 私たち彦名地区チビッ子環境パトロール隊の
台所排水の浄化を基軸にした取り組み、町民の皆さんへの協力の呼びかけ
広報紙環境新聞「中海」等を通じた啓発活動により、
下水道が普及していない私たちの町の河川に1995年ごろにはメダカやシジミがよみがえってきている。
みんなが環境に優しい身近に出来ることを実践していけば、
昔の原風景を取り戻すことは可能であることを経験してきている。
このような説明をしこの事実をみんなで共有しながら、メダカの探検調査を親子で実施した。
<参加者の感想>
「メダカをとって」
ぼくは、8月9日 メダカの調査・観察会に参加しました。
メダカをとって、あることに気がつきました。それは、メダカの数が減ってきていることです。
去年は、タモで一回すくうとけっこう取れたのに今年は、ほんの少ししか取れませんでした。
そして、去年水草がたくさんあった場所の水草は枯れていて、その上に直径5mmくらいの浮き草が
たくさん生えていました。
現在メダカは、絶めつきぐ種のレッドデーターブックに入っています。
しかも、なまずなど大きな魚がメダカを食べているのでだんだん少なくなってきています。
さらに、水草に卵を産むことも出来なくなっているので、その数が多くなることができません。
せっかくきれいになっている川もゴミだらけになってしまい、水草がなくなって
ほとんど魚が見られなくなってしまいました。
そのために、ぼく達は、地域の人たちにゴミのポイ捨ては、ダメだということを呼びかけています。
さらに家では、台所から汚れた排水を出さないように、三角コーナーに廃パンストをかぶせたり、
汚れた食器をふくなどして、気をつけています。なので私たちのまちの川では、メダカが増えてきているところもあります。そのメダカは、水草が生えたゆるやかな流れの川にいます。
今回ぼくが参加した「メダカみーつけ探検クラブ」との合同の活動は
町内の粟島神社付近の農業用水路で行いました。
それは、ぼく達の街の彦名町は、環境をよくするためにみんなが台所から汚れた水を出さないなど
水をきれいにする取り組みをしているために町内の小川にメダカがたくさんいるからです。
ぼく達のエコクラブも「泳げる中海を取りもどそう」を活動のテーマにかかげて
「環境パトロール」「廃食油を車の燃料にするための回収」「中海の水質調査」「エコクッキング教室」
「割りばしを回収し紙に再生する取り組み」などしています。
これからも、メダカかがどんどんと増えていくように、環境によい事をたくさん行ってがんばっていきたいと思います。
(彦名小学校6年 足立研)
<保護者の感想>
「メダカ観察会」
7月12日、粟島神社付近の用水路でめだか観察会がありました。
昔は田んぼのあぜ道の側面にある小さな溝に群れで泳いでいました。
しかし、今では農薬の散布や側溝がコンクリートになったため
死んでしまったり産卵場所がなくなったりして、めっきり少なくなってきています。
メダカの生態等の説明の後、実際に採取しました。
30分もしない間にどの参加者のバケツの中にはたくさんのメダカが泳いでいました。
暑い日で、バケツの水が温まったのか、メダカは白いおなかを見せて死にはじめました。
あわてて水路に放してやってる子もいました。
私も個人的には、生き物の命を大切にする為に、採取は一人5匹程度にし
育てて増やす自信のある人だけが持ち帰り、あとは経験者の話を参考にするなどして、
またもとの川にもどしてやるのがベストだと思いました。
死んでいくメダカがかわいそうでなりませんでした。
(保護者 島林昌子)