2008年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。
NO | 学校・団体名 | 都道府県 | 企画の概要 |
42 |
彦名地区 チビッ子環境パトロール隊 |
鳥取県 |
「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」
きれいな中海を取り戻すために、水質調査、親子環境学習会などをおこなうほか、割り箸の回収による紙の再生、サマーエコキャンプなどの環境学習をプログラムに組み込んでいる。 |
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「泳げる中海を取り戻すには私たちはどんなことをしたらよいか」 ホタル観察会 [6/16]
日 時:
場 所:
参加者:
2008年6月16日(月)18:00~22:30
島根県雲南市大東町
子ども3名、大人3名、サポーター1名
<活動内容>
・ホタルの生態に関する親子での事前勉強会(米子市環境政策果)
・現地まで他のエコクラブのメンバーと一緒に島根県大東町までバスで移動
・大東町ホタル保存会の石倉さんよりホタルの保護活動について説明を受ける
・地元の方が真心こめて作って頂いたおにぎりと沢庵と熱いお茶を頂く
・現地でのホタル観察
・ホタル観察後大東町から帰米
<大東町ホタル保存会の活動>
赤川ほたる公園は、ホタルの住みやすい河川改修が行われた場所で
大東町の新庄地区の赤川護岸敷にあります。
昭和58年5月、「大東町ほたる保護条例」を制定。以後、大東町に「ほたるの里」が復活することになりました。
赤川護岸は水路は流れも緩やかで、自然石が積み上げられ
土手にはネコヤナギ等も生育し、蛹となる場所も確保されています。
また、保存会による汚泥取り・草刈り・ホタルとその餌となるカワニナの放流など 管理も十分にしている。
同時に小中学校においてもホタル・カワニナの放流などを通して
自然保護・自然学習・環境保全学習の体験の場として利用されています。
大東町のホタルの発生は 例年5月下旬から6月下旬で、最盛期は6月10日前後です。
この時期にはホタルバスか運行されます。
大東町のホタルは「大東町ほたる保護条例」により全町地域で保護が行われ、
阿用川のほたる自然増殖場での自然増殖のほか、保存会会員による増殖・放流もしています。
ほたる鑑賞は この赤川ほたる公園のほか、
幡屋中央公園・海潮小学校周辺・阿用川沿い・刈畑川(大仁広域農道)沿いでもできますので
出かけてみてください。
また この公園の周辺には、海潮温泉・ゆとりの里・丸子山公園がありますので
温泉に家族の皆さんと是非くつろぎに出かけてみてください。
大東町は市町村合併によって雲南市大東町となり
「大東町ほたる条例」は「雲南市ほたる条例」に、全町地域の保護は全市地域での保護となっています。
(石倉さんのお話より)
<参加者の感想>
「紫式部とホタル」
六月十三日、雲南市大東町へホタル観察会に行きました。
バスの中では眠かったですが、会場に着くと地元の方が
おにぎりとたくあんと熱いお茶をくださったので、すぐに元気になりました。
八時になると、説明どおりホタルが川の向こうで光りだしました。
私は初めて見たのでとっても感動しました。みんなで川上に歩いて行くともっといっぱい光っていました。
ホタルは、成虫になって二週間くらいで死んでしまいます。その間に卵を産みます。
このホタル達も、もうすぐ死んでしまうのかと思うとかわいそうでした。
「たくさん卵を産むんだよ」と小さな声で言いました。
平安時代に紫式部もホタルを見たそうです。
ホタルのきれいな光を見て、私もなんだか平安時代にワープした気持ちになりました。
帰りのバスの中で、川を汚さない事やホタルを守るために「エコ戦士」として頑張ろうと思いました。
(彦名小3年 島林舞果)
<保護者の感想>
ホタルの輝きは言葉では言い尽くせない趣があります。
それは、ホタルが自分の寿命を悟り精一杯最終章を飾ろうとしているからだと思います。
幻想的で潔く、勇気すら感じられます。
私は丹波の山奥育ちで、山水が豊かで清流の川を当然のように身近に感じていました。
夜8時ごろになると、友達を誘い合って竹箒でホタルをすくうのです。
「卵を産む仕事があるから放してやりなさい。」と大人に叱られホタルを自然にかえしたものです。
花火を見るのと同じくらいホタルを見るのが好きでした。
6月13日、雲南市大東町でのほたる観察会では
地元の方々の暖かいおもてなしにありがたく思い、サポーターの向井さんの影の努力が感じられました。
ホタルをはじめ 自然界の動植物はの営みは、地球環境のバロメーターであると思います。
海面上昇・サンゴの白化現象・サイクロンなどの異常現象、
紫外線・感染症の発生・病害虫の増加など、地球温暖化による問題は山積しています。
温室効果ガスであるCO2は、私達の家庭のさまざまなところから出されています。
照明・家電製品・自動車・給湯・冷暖房などです。
昭和30年代の生活に戻ることは不可能です。それであれば、省エネに取り組むしかありません。
地球規模では洞爺湖サミットで、
2050年までに温室効果ガス排出量を半減させるという長期目標が採択されました。
そんな中 私達人間は、家庭や職場である身の回りの小さなところから省エネを心がけることが急務だと思います。
(島林昌子 島林舞果の保護者)