2008年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。
NO | 学校・団体名 | 都道府県 | 企画の概要 |
27 |
岡崎市立千万町小学校 |
愛知県 |
「ふるさと千万町 山里の自然と生活の知恵がいっぱい!『みんなが主役 手作りワイルドキャンプ!』」
山里の自然と触れあうキャンプ体験。地域の人々から自然素材を生かした生活の技の伝授や、学校農園で栽培した食材で手作り料理などをおこなう自然体験活動。 |
|
ふるさと千万町 山里の自然と生活の知恵がいっぱい!「みんなが主役!手作りワイルドキャンプ!」 感動の夜空の天体ショー [7/19]
日 時:
場 所:
参加者:
地域講師:
2008年7月19日(土)
岡崎市立千万町小学校 校庭・運動場
全校児童5名、保護者10名、教職員7名、中学生5名、保育園児5名、
保育園児保護者3名、高校生(卒業生)5名、地域の人2名
藤井哲也先生(岡崎市立矢作東小学校教頭・天体研究家)
<宇宙ステーション「きぼう」と木星を見た!>
この手作りワイルドキャンプの夜のスペシャルゲストは、
天体観測の専門家の藤井哲也先生(岡崎市立矢作東小学校教頭)である。
数々の天体観測写真を全国紙にも発表されており天体観測のスペシャリストである。
開口一番、
「みんなは超ラッキーだよ!今日は、天体観測には絶好の日です!」と切り出された。
日本人の宇宙飛行士も乗り込んだ国際宇宙ステーション「きぼう(日本実験棟)」が
ちょうどこの日、7月19日(土)の夕方、日本上空を通過する。
それを観測する絶好の日だとのこと。
日本がちょうど夕方になっていて暗くなり、
しかも宇宙ステーションに太陽の光が当たっていなければならない。
この条件にぴったりの日だというのである。
そして藤井先生の計算では、千万町小学校の上空を
19:56~20:00の4分ほど見ることができるとのことである。
一体 宇宙ステーションはどんな風に見えるのか、みんなそのお話しに興味津々である。
「飛行機は赤く光り、点滅して移動するけれど
宇宙ステーションは、点滅していない星が動くような感じだよ。」
「もうじきかな、あの南の空のさそり座のアンタレスの辺から
わし座のアルタイルとこと座のベガの間辺にすうっと見えていくかな。」
みんなが目をこらして南の空を見つめていると、
「あっ、見えた!」「動いてる!」「すごい!」「初めて見た!」
「感動したなあ!」「おおい!宇宙ステーションがんばれ!」
と子どもからも大人からも大きな歓声が沸き起こった。
ほんの数分間であったが、人類の遙かなる宇宙への「希望」を感じ 感動体験を共にした瞬間であった。
その後、口径30センチ級以上の本格的な反射式天体望遠鏡をセットして
木星(ジュピター)と4つの衛星(ガリレオ衛星)を見せてくださった。
「ああ、きれい!縞模様が見える!」「すごい!」「3つまではよく見えるけど、あっもう一個あった。」
藤井先生の巧みな話術に引き込まれ
肉眼と大口径の天体望遠鏡という科学の力を駆使して親子で見た
宇宙ステーションと木星やその衛星の像は、子どもたちの眼と体に深い感動として刻み込まれたようである。