2008年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。
NO | 学校・団体名 | 都道府県 | 企画の概要 |
27 |
岡崎市立千万町小学校 |
愛知県 |
「ふるさと千万町 山里の自然と生活の知恵がいっぱい!『みんなが主役 手作りワイルドキャンプ!』」
山里の自然と触れあうキャンプ体験。地域の人々から自然素材を生かした生活の技の伝授や、学校農園で栽培した食材で手作り料理などをおこなう自然体験活動。 |
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ふるさと千万町 山里の自然と生活の知恵がいっぱい!「みんなが主役!手作りワイルドキャンプ!」 川遊びと秘伝!川の魚つかみ [7/19]
日 時:
場 所:
参加者:
地域講師:
2008年7月19日(土)
岡崎市立千万町小学校 校庭・運動場
全校児童5名、保護者10名、教職員7名、中学生1名
おにぎり荻野教頭(魚つかみ名人)
<おにぎり荻野先生・子どもの頃の“魚つかみの技”を伝授>
さあ、千万町小学校の手作りワイルドキャンプの定番、川遊びと魚つかみである。
千万町小学校の前の川は、地元の男川漁業協同組合より
「地域の子どもたちに川遊びや魚つかみに親しんでもらいたい。」という願いの元に
「学校川」に指定していただいている。
目の前を流れている千万町の川、ここで遊ぶことが子どもたちも大好きである。
川の魚つかみや水生生物調べなどの活動を毎年行っている。
今年度は、トム・ソーヤスクール活動支援金で水中メガネとシュノーケルを1人に一個ずつ購入し
子どもたちに川の中で魚の泳ぎをじっくり観察させたいと考えた。
自分(おにぎり荻野教頭)が、小学生の子どもの頃
川の中を箱めがねや水中めがねでのぞいていて、泳ぐ魚(アユやアメノウヲ=アマゴ)と目があった
あの感激を子どもたちにも味合わせたいというのが大きな理由である。
魚つかみも技がある。
子どもたちには、川岸の草のある部分であみを土手につけ
上流部から足でがさがさやって救うのが「こつ」である。
川にもぐったり、水中メガネで観察したり、網で魚をつかんだり、子どもたちの歓声が上がる。
「うおお!すげえ!やったあ!これ!」「おおう!」
「でっかいアカブト!(口周りや腹部に赤色の婚姻色を呈したカワムツのこと)がとれたあ!」
「すごい!でっかい!」「信じられん!うれしい」「私も魚が捕まえたいなあ!」
「ヨリノボリが川の石にへばりついているよ。」「わあ、私も網に入った!」
「ぼくなんか8匹も捕まえたよ!」
最初に魚をゲットしたのはやっぱりB児ちゃんだ。
その後、次々と5人は魚をゲットしていく。
生き物がちょっぴり苦手の3年生のE児も何度か魚つかみに挑戦してきただけに
この日は10匹以上つかむことができて大喜びだ。
この日の収穫は、カワムツ、アブラハヤ、ヨシノボリなどにアカハライモリが大量で全部で50数匹であった。
そして、なんといっても、この日は、B児の魚つかみが一番の大漁であった。
それにしてもでっかいアカブトのゲット!
やっぱり元気いっぱいのB児の魚つかみの技はすごい!
なかなか魚つかみの技が向上したワイルドキャンプであった。
川遊び大好き!魚つかみ大好き!たくましいぞ!千万町っ子!
<魚をカミソリでさばき唐揚げに・魚のいのちをいただきます!>
学校川で捕れた魚は、稚魚は逃がしてやることにして
みんなが食べる分だけは、魚の唐揚げにすることにした。
「川魚っておいしいんだぞ!」というと、
「ええっ、そんな生臭くて食べるなんて絶対無理!」と子どもたち。
「何言ってるの!唐揚げにしてもおいしいんだぞ!」
「でもなあ!」
と魚つかみ名人のB児も、及び腰。
「さあ、魚をさばくよ!カミソリでやるから手を切らないようにね!」
ここでも、また、新しい名人が誕生した。
A児やD児は、「大丈夫!大丈夫!」「うん、家でも魚さばくのやったことあるもんで平気平気!」と頼もしい。
魚を上手にもちながら、カミソリを上手に使ってはらわたを出していく。
「浮き袋とか腸もあるよ!」と魚の体のしくみも魚を調理しながら、学んでいく。
「魚のいのちをいただいて自分たち人間は生きているんだもの、ちゃんと食べてあげないとね。」
魚の苦手なB児たちが果たして、自分たちがつかんだ魚の唐揚げを
どう反応していただいてくれるか楽しみである。