2008年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
20 NPO法人 浅間山麓国際自然学校 長野県 「浅間山子ども自然教室」
外来種のハルザキヤマガラシやフランスギクの除去とそれを利用した草木染の体験。さらに、高山蝶ミヤマモンキチョウの生態観察と保護などの活動を、通年でおこなう。

「浅間山子ども自然教室」 アニマル探検隊 [10/18]

日  時:
場  所:
参加者:
2008年11月9日(日)
長野県小諸市菱野温泉 薬師館周辺
親子9名
 <レポート>

当日は朝9時に薬師館に全員集合。
この日は気温もだいぶ低かったけど参加者の皆さんは暖かい服装で準備は万端。

最初に講師で日本野鳥の会軽井沢支部所属の中沢さんから
日本の鳥類の特徴やくちばしの違いによって生活スタイルが分かることや、
今日はどんな鳥が見れるかなどの説明がありました。

説明中にもアオサギやキセキレイなどが現れて話はあっちに行ったりこっちに行ったり。
でも参加者は中沢さんの知識と鳥を見つける速さにすっかり魅了されていました。

まず出てきたのはアオサギでした。
日本で一番大きなサギの仲間アオサギは薬師館の池のコイを狙っている様子でしたが、
こちらを警戒して松の木から下りてきません。
でもその代わりに双眼鏡や望遠鏡を使ってじっくり観察することが出来ました。

また歩いていくとヒヨドリ、ハシブトカラス、キジバト、シジュウカラなど
里山でも街中でもよく見ることの出来る鳥たちが次々と出現。
参加者もようやく双眼鏡の使い方にも慣れてきて
段々と目標物を素早く見ることが出来るようになってきました。

中沢さんにもその鳥の特徴や生態など
実に詳しくまた分かりやすく説明していただきました。

道路を歩いているとジョウビタキという冬鳥も見ることが出来ました。
冬にしか見る事の出来ないこの美しい鳥を全員見ることが出来て非常に良かったです。

また少し行くと今度はカラスの仲間のカケスという鳥がたくさん出てきました。
大きなカラマツに出たり入ったりする様子やあちこち飛び回る様子など
一度に6~7羽のカケスを見ることが出来ました。
カケスは英名の「Jay」が表すようにジェージェー鳴きます。
こうした特徴のある声を覚えていくことも鳥の観察を楽しくする要素です。

こうして約2時間で10数種類の鳥を観察し、薬師館に戻ってきまして
今度は室内で今日どんな鳥が見れたのかをみんなで共有する鳥合わせを行いました。
その際に中沢さんから詳しく鳥の暮らしぶりの解説がありました。

また中沢さんが持ってきてくださった
コノハズク、アカショウビン、キレンジャク、ノゴマといった鳥の剥製を見ました。
普段は遠くからしか見ることが出来ない本物の鳥を間近で見ることが出来て、
参加者の方々も興味深々といった様子でした。

今後は薬師館周辺に鳥の観察路を整備したり、冬用に餌台の設置をしたり、
夏に小鳥が集まるような植物を植えたりしてみようと計画中です。
今度は夏鳥が渡ってきてさえずりなどが聞こえる初夏にプログラムを開催したいと考えております。


 アオサギが見れました/ジョウビタキがいた!!/早く来ないと逃げちゃうよ~
 <参加者の感想>

・スズメやカラスなどの鳥は普段よく見ているようで全然知らない表情を持っていたことに驚きました。
 これからは身近な鳥もよく観察してみたいです。
・鳥のくちばしの形からこんなにたくさんのことが分かっておもしろかった。
・初めて見る鳥がいっぱいいて良かった。ジョウビタキが見れて良かった。



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