著者 桜井 義維英・自然体験活動推進協議会 事務局長


「夕立で遊ぶ」

 ぼちぼち梅雨の時期ですね。日本には四季があるからこそ美しいのでしょうね。しかし、その合間にある梅雨は、みんなにあまり好かれていないようです。しかし、この梅雨も大切な季節の節目なのです。

 さて、そんな日本の季節の中の梅雨を、どうやって楽しめばいいのでしょうか。いや、梅雨だけではなく、雨の時どうやって楽しむことができるのでしょうか。
 そう言えば、小さいとき、台風が来るとなんとなくわくわくした記憶はありませんか?

 いつからでしょうか、雨が降ると、傘の下に体をちぢこませてしまうようになったのは・・・。そうなのです、雨も太陽に光も同じ空から降ってくるものなら、そんなにちぢこまらなくてもいいのではないのでしょうか。「雨だって楽しい自然現象のひとつなんだ!!!!!」とそのための方法をひとつ。

濡れてもいい服で歩く、そして、お風呂を用意
 夏の日の夕立を狙いましょう。暑い日の夕立は本当に涼を呼んでくれて気持ちがいいものです。そこで、まず、お風呂を用意します。そして、ぬれてもいい服を着て、颯爽と雨の中へ歩き出しましょう。みんなで、腕を振って足を大きく上げて歌でも歌いながら歩けばもう最高。ただし、「どうせ濡れているから川遊び」はいけませんよ。
 そして、かえって来たならすぐにお風呂にザッブーン!

雨の日はカッパを着てでも遊ぶ
 もうひとつ。いつも雨が降ったときの作戦を立てておくこと。もし雨が降ったらどうしようかということを考えておくと割と降らないものです。そんな準備をしないときに限って降るんですよね。そんな風に降られてしまったときはどうしますか?雨の時のことを考えておかなかったのですから、そのままするしかないですよね。そのままするためには、雨具が重要なポイントになります。
 雨具は十分に吟味してよいものをいつでも用意して、雨が降ってもやっぱり元気よくカッパを着て出かけましょう。結構いけるものです。

そんな雨の中での遊びもひとつ
 キャンプをしているときに雨が降ってきたら、みんなでコップを持ちます。そして以下に早くそのコップを雨でいっぱいにできるか競争しましょう。集める競争そのものにはあまり意味はありません。どうやって集めるかを考えると、雨はどんなふうに落ちてきてどんなふうに流れるのかを見つめることになります。そこにこの遊びの意味があるのです。
 ですから後で、どうやって集めたか、どこに沢山雨水が集まってきたかなどを話し合うとが大切です。



■著者紹介

桜井 義維英
自然体験活動推進協議会 事務局長