− 第635回 −  筆者 中村 達


『夏、どこに出かけるか悩ましい』

 梅雨に入った。梅雨が明けると夏休み、というのが例年のことだが、ことしは地域によって期間が異なるようだ。程度の差はあるが総じて短くなる。
 子どもたちがいる家庭は、短くなる夏休みをどのように過ごすか、どこへ出かけるかは思案どころだろう。
 3密を避け空気のいいところ、清涼な場所などと考えればアウトドアか。そのアウトドアといっても、山は日帰りであれば問題は少ないが、宿泊を伴うと課題も多い。もちろん感染対策をしっかり行っているとこれであれば、比較的安心して泊まれるのではと思う。

 TVでグランピングが人気で、8月は予約で詰まっていると報じていた。少々高くても家族単位で過ごすにはいいのかも知れない。予約が出来るかだが・・・。
また、広いキャンプ場であれば、3密は避けやすいし、人との接触も比較的少ないだろう。が、そんなところは人気が出て、予約が取りにくいのではと危惧もする。
 1990年代の半ば、オートキャンプなるものがブームだった。キャンプ場の予約をとろうとしたが、全く取れなかった苦い記憶がある。
 毎年、夏には山へ出かけているが、高速道路は渋滞するし、アプローチも登山客が多い。が、今年はどうなるのか予想がしづらい。
 先日、ロングトレイル協会メンバーのWEBミーティングがあった。昨年秋の豪雨災害や台風の被害からようやく回復したが、今度はコロナの問題で主催事業を取りやめたところもある。また、この先、どのように展開していいのか苦慮している運営団体もあった。
 とはいえ、通行可能なトレイルがほとんどなので、利用するには問題はないようだ。ただ、出かける前にはトレイルの状況をHPなどで、チェックすることが必要である。
 私自身はいまだ何も決めていない。8月の「山の日」の記念大会が大分県で開催される予定だったが、来年に延期となったので出かけることはなくなった。湯布院にでも立ち寄ってと思っていたが、来年のお話になった。
※画像はイメージです。

(次回へつづく)


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■筆者紹介

中村 達(なかむら とおる)
京都生まれ。アウトドアジャーナリスト・プロデューサー
安藤百福センター センター長、日本ロングトレイル協会代表理事、全国山の日協議会常務理事、国際自然環境アウトドア専門学校顧問、全日本スキー連盟教育本部アドバイザーなど。アウトドアジャーナリスト。
生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルム、ネパール、ニュージランド、ヨーロッパアルプスなど海外登山・ハイキング多数。日本山岳会会員