- 第473回 -  筆者 中村 達


『シルバーウィークはキャンプ場も大盛況だった』

 今年のシルバーウィークは好天に恵まれた。5連休になったので各地の観光地は大いににぎわった。私も所用で中国地方に出かけたが、新幹線の指定席をとるのに一苦労だった。

 さて、そんなシルバーウィークは、キャンプ場も大勢の家族連れやグループで盛況だった。滋賀県のマキノ高原から、シルバーウィークの様子がメールで届いた。  そのマキノ高原のキャンプ場は、過去最高の入り込み客があったそうだ。張られたテント数は5日間で1,700張。特に21,22日は560張と、およそ2,240名が宿泊した。来場者の宿泊パターンは2泊3日だったそうだ。

シルバーウィークのキャンプ場は大盛況(画像 マキノ高原提供)
 キャンプ場の利用は、実は秋が一番多い。少し前まではゴールデンウィークだったが、ここ数年は秋の人気が高いそうだ。夜は肌寒いぐらいで快適だし、空気も澄んで星空も美しい。少し寒いぐらいがアウトドアファッションも楽しめる。それに、虫も少なくなって、蚊の対策もさほど考えずに済む。そんなことが秋キャンプの人気の理由かもしれない。

 1990年代のキャンプ場は、4WDのワゴンやクロカンタイプの車が多かった。大きなフロントガードが、これ見よがしに装着された車で溢れていた。私もそんなワゴン車に乗っていた。ところが最近は、環境にやさしい車が主流になり、大排気量のクロカン型RVは少数になっている。
 また、キャンプ用品も洗練されてきて、コンパクト、高機能となった。テントは軽量化がはかられ、設営もより簡単にと進化している。

 一方で、キャンパーのマナーもずい分よくなり、ゴミの散乱などは全く見られないそうだ。
ただ、キャンプ場に立ち込める焼き肉の匂いが毎夕続いて、管理人はしばらく胸一杯になるらしい。

(次回へつづく)


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■筆者紹介

中村 達(なかむら とおる)
1949年京都生まれ。アウトドアジャーナリスト/プロデューサー
安藤百福センター副センター長、国際自然環境アウトドア専門学校顧問、日本アウトドアジャーナリスト協会代表理事、NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構代表理事、NPO法人自然体験活動推進協議会理事、東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサーなど。
生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。日本山岳会会員。