![]() ![]() ![]() - 第457回 - 筆者 中村 達
『GWのエンジン警告ランプ』 GWはゆっくり家で過ごしたいと思っていたが、上高地で打合せがあり、そのあと、浅間・八ヶ岳山麓でトレイルを歩くことになってしまった。GWは長い渋滞が発生するので、なるべく移動は避けてきたのだが、高速道路が最も混む時期と、スケジュールが完全にかぶってしまった。 2日の早朝5時前に家を出た。さすがに早い時間だけに車の通行量は少なかったが、それでもパーキングエリアは混んでいた。 東海北陸道の飛騨清見ICから高山市内を抜けて、ドライブインで休憩をとった。再び車に乗り込みエンジンをかけた。ふとディスプレイを見ると、エンジンの警告ランプが点灯している。これから安房TNまで坂道を登り、沢渡まで谷沿いの道を走るというのに。 ただ、数か月前にも同じ現象が起こって修理したばかりなので、とりあえずスタートした。注意しながら走ったが何の変化もないし、快調にエンジンはまわっているようだ。無事に沢渡に着き、車を駐車場に置いてバスで上高地に向かった。 ![]() ![]() この時期にしては気温も高く、残雪も例年よりかなり少ないように思えた。数えきれないほど上高地に来ている、いや、正確には通過しているが、何度訪れても飽きることがないアルプスの風景地で気持ちがいい。明神池まで歩いたり、周辺を散策したりと、新緑を堪能することができた。 宿舎は上高地のバスターミナル近くにあったが、最近は猿とシカの出没が多く、特に猿は窓を開けておくと部屋にまで入ってくるので、外出時は窓を閉めておくようにと言われた。 翌日朝、沢渡までバスで下り、駐車場で車のエンジンをかけたが、相変わらずエンジン警告ランプは点いたままだ。仕方がないので、そのまま走って松本市内を通り、三才山TNを抜けて、上田経由で小諸に着いた。 宿舎で昼食のあと市内に出かけようと、車のエンジンをかけた。ところがエンジン警告ランプはなぜか点灯しなかった。訳が分からないが、ともかく消えたので、ホッと一安心だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() このトレイルの要所をあらためて見学すると、宿場とともに江戸時代の用水路や馬頭観音の石塔があったりと、歴史街道の風情が残っていた。そして、何よりも浅間山や八ヶ岳の連山が、まじかに見え、北アルプスも遠望できる「旅の道」の風景が広がっていた。 上高地と小諸で打合せや調査などをすませて、帰宅することになった。渋滞を少しでも避けようと、夕方に出発した。エンジンはすこぶる快調だ。警告ランプも消えていた。長野道、中央道もさしたる渋滞もなく順調に走った。小牧JCの手前にあるPAで休憩して、出発しようとエンジンをかけた。なぜか、エンジン警告ランプが点灯した。自宅まであと100㎞少々というのに。 帰宅後、すぐに修理工場に車を放り込んだ。 (次回へつづく)
■バックナンバー ■筆者紹介 中村 達(なかむら とおる) 1949年京都生まれ。アウトドアジャーナリスト/プロデューサー 安藤百福センター副センター長、国際自然環境アウトドア専門学校顧問、日本アウトドアジャーナリスト協会代表理事、NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構代表理事、NPO法人自然体験活動推進協議会理事、東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサーなど。 生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。日本山岳会会員。 |