![]() ![]() ![]() - 第420回 - 筆者 中村 達
『リュックの担ぎ方』 ![]() その後、ヨーロッパからアタックザックが、米国からデイパックなどが輸入されはじめた。合理的なデザインとパッキングしやすさが画期的で、一躍人気を博した。私もアルバイトをして、フランス製のリュックを手に入れた。 ![]() いまや、誰でもデイパックの一つや二つは持っているようだ。軽くて便利で、両手がフリーになるのがいい。 ところで、面白いパックの担ぎ方にお目にかかるときがある。私のような古い山屋は、背中に密着させるものと思っていたが、そうではないらしい。街中でショルダーベルトをいっぱいまで伸ばして、パックはお尻で担いでいるように見える。軽いからいいようなもので、山で重いものだったらどうするのだろう。余計なお節介ではあるが・・・。 海外ではそんな姿を見たことはないので、日本の若者だけの独特なスタイルなのかもしれない。TVのある旅番組で、若いレポーターの垂れ下がったリュックサックが気になった。 そろそろ春のアウトドアシーズンだ。ハイキングやトレイル歩きには最適な季節である。そんな背負い方のリュックサックにお目にかかるのだろうか。 (次回へつづく)
■バックナンバー ■筆者紹介 中村 達(なかむら とおる) 1949年京都生まれ。アウトドアジャーナリスト/プロデューサー 安藤百福センター副センター長、国際自然環境アウトドア専門学校顧問、日本アウトドアジャーナリスト協会代表理事、NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構代表理事、NPO法人自然体験活動推進協議会理事、東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサーなど。 生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。日本山岳会会員。 |