- 第418回 -  筆者 中村 達


『アウトドアな雑誌』

 情報源として雑誌をよく買う。雑誌といっても自然系、アウトドア系のものが仕事柄どうしても多くなる。近頃はこれにライフスタイルの雑誌が増え、購入する冊数も増えた。書店で中味を見て買うことがほとんどだが、広告で知ってネットで注文することも多くなった。
 よく目を通すところは最近のトレンドだろうか。何が流行るのか、人気があるのか興味がある。特にアウトドア系のファッションの傾向や、用品・用具の新製品は雑誌で見て、実際にショップなどに出かけることも多い。
 冬の間は、どうしてもアウトドアに出かける機会は減るので、部屋でストーブにあたりながら古いのも含めて雑誌類を読むのが至福のときでもある。
 購読する雑誌類は、とりあえずペラペラとページを繰って、ザーッと目を通す。気になる記事は読むが、たいていは写真とリードを見るだけで通過してしまう。見たあとは、机の上に置いて、時々思い出したようにページをめくって、読んでいない記事を探す。
 そうこうしているうちに、新しい雑誌がその上に乗る。この状態を一月ほど続けると、それなりの量になる。数か月たつと50cmほどの高さになる。そこで何度でも気になる雑誌や記事を読み返す。10年以上も前の古い専門誌も読み返すことが多い。
 中にはすでに買ったのに、まだ読んでいないと思って購入した雑誌もあって、無駄なことをしたと悔む。
 かつてはアウトドア系の雑誌といえば、登山やハイキングを中心に扱うものが大半だったが、いまではアウトドアファッション誌や用具・道具の雑誌が、幅を利かすようになった。また、ライフスタイル型のものも増えた。読者としては選択肢が増えたので、面白くなった。
 ただ、気になるところはアウトドアといえばどうしても米国中心になるのだが、ヨーロッパのアウトドアや登山の歴史は長いので、フィールドや文化の紹介がもっとあってもいいのではと思う。登山は英国から学んだし、登山用語はドイツ語が多い。米国と欧州との対比も面白いと思うのだがいかがだろう。

(次回へつづく)


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■筆者紹介

中村 達(なかむら とおる)
1949年京都生まれ。アウトドアジャーナリスト/プロデューサー
安藤百福センター副センター長、国際自然環境アウトドア専門学校顧問、日本アウトドアジャーナリスト協会代表理事、NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構代表理事、NPO法人自然体験活動推進協議会理事、東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサーなど。
生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。日本山岳会会員。