![]() ![]() ![]() - 第323回 - 筆者 中村 達
『雨の日の比叡山山麓トレッキング』 ![]() 比叡山といえば伝教大師最澄上人が開いた延暦寺で知られている。延暦寺の所在地は大津市だ。恥ずかしながら滋賀に移り住むまでは、京都だと思い込んでいた。 ![]() 比叡山の山頂は滋賀と京都の県境にある。私が山らしい山に登ったのは、比叡山が最初だった。小学6年生の頃、塾の山好きの先生に連れられて登った。山中越えの細い山道で、牛に出会って驚いたことがあった。いまでも、鮮明に記憶の中にある。 ![]() 深い森の新緑が一段と深みを増していた。頂上を目指すピークハンティングや、縦走とはまったく違う「歴史の道トレッキング」は、山頂が目的ではなく、自分自身の中にあるように感じた。 ![]() そして、比叡山千日回峰行を2度達成された、酒井雄哉大阿闍梨が住職をされている飯室不動堂では、大阿闍梨からご加持うけ、直接お香水をかけていただいた。感動とともになんだか、とっても幸せで、ありがたい気分になった。 どっぷりと日本の和の文化、森の文化に浸った雨の日のトレッキングだった。 (次回へつづく)
■バックナンバー ■筆者紹介 中村 達(なかむら とおる) 1949年京都生まれ。アウトドアジャーナリスト/プロデューサー 安藤百福センター副センター長、国際自然環境アウトドア専門学校顧問、日本アウトドアジャーナリスト協会代表理事、NPO法人アウトドアライフデザイン開発機構代表理事、NPO法人自然体験活動推進協議会理事、東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサーなど。 生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。日本山岳会会員。 |