![]() ![]() ![]() - 第224回 - 筆者 中村 達
『北アルプス表銀座であれこれ 1』 ![]() 実は、40年以上の山歴で、表銀座の縦走は初めてだった。部分的には登っているもののトレースするのは今回が最初で、それなりに浮き浮きして出かけた。 ![]() また、三重県の鈴鹿から来た高校山岳部の一行は、女性の部員がたくさん混じって、頑張って登っていた。山小屋のオーナーは、いまは子どもたちを対象にした登山教室に力を入れているという。お母さん、できれば祖父母も一緒に親子三代で山登りを楽しんでもらいたいそうだ。山小屋も、中高年登山の減少に手をこまねいているだけでなく、次の世代、その次の世代の登山者を育てていかなければならない。 山は忍耐力を養い、ガマンするということを学ぶ。仲間との協調性は必要十分条件だし、協力して達成するよろこびを教えてくれる。そして、山頂に立った感動は何ものにも代えがたい。登山は最良の自然体験活動のひとつだと思う。 ![]() 登山の傾向としては、中高年登山者の減少は顕著で、登山形態も有名山岳のピークハンティングが中心で、縦走する登山者は激減しているようだ。ただ縦走3日目に登った槍が岳では、様相が一変していた。(続く) (次回へつづく)
■バックナンバー ■筆者紹介 中村 達(なかむら とおる) 1949年京都生まれ。アウトドアジャーナリスト。 NPO法人自然体験活動推進協議会理事、国際アウトドア専門学校顧問、NPO法人比良比叡自然学校常務理事、日本アウトドアジャーナリスト協会代表理事、東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサーなど。 生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。日本山岳会会員。 |