− 第191回 −  筆者 中村 達


『今シーズンのスキー予測?』

 なかなか涼しい秋にならない。暦のうえでは彼岸がすんだというのに、まだ30度を越す暑い日が続いている。早いところでは、あと2ヶ月もすれば、スキーが可能となるスキー場もある。しかし、地球の温暖化のせいかどうかはわからないが、本当に雪が降るのか心配になってくる。
 スキー場バブル最盛期のとき、秋ともなるとスキーショップや専門店は、新製品の予約客で賑わっていた。学校のスキー部や社会人スキークラブなど団体の早期受注会が夏前に開かれ、それが次シーズンの売れ筋やトレンドを推し量る指標となっていた。もちろん、いまでも同じように行われているようだが、盛り上がりに欠け昔日の感があると聞く。

 今年のシーズンはどれぐらいスキーが売れるか、正確にはどの程度市場にスキー板が流通するか、という予測データがある。それによると、流通量は677,000台で、そのうち292,000台程度が売れるのだそうだ。その結果、385,000台が売れ残る。それでも、昨年より売れ残りスキー板は数パーセント少ない。先シーズンは、暖冬の影響もあって、売れ残りは前年比で177パーセント増となった。

 スキーバブルの絶頂期は、確か250万台以上ものスキー板が流通していたと記憶している。この数字はちょっと異常だったように思う。
 ただ、この先スキーがスノボーも含めてどうなるか、大変気がかりだ。私も若い頃には、年に50〜60日は滑っていた。給料とボーナスの大半は、登山用具やスキー用品につぎ込んでいた。そんな時代もあった。
 現在、スキー人口のピーク年齢は40歳だ。その40歳代から10歳代に向かって参加人口は下降カーブを描いている。このままでは、若者達のスキー人口はさらに減少する。もちろんスキーもいっそう売れなくなるわけだ。
 温暖化といわれこの先どうなるかは予測できないが、ともかく雪のある間は、スキーは冬のもっとも良質なアウトドアアクティビティであり、すばらしい自然体験ができることだけは確かなのだ。スキーを体験しない手はない。
 それにしても、バブルの時代に買ったスキーが10台以上私の仕事場にある。処分するには費用がかかるし、捨てるに捨てられないし、再利用の方法もない。カービングスキーの時代には、無用の長物となって困っている。

(次回へつづく)


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■筆者紹介

中村 達(なかむら とおる)
1949年京都生まれ。アウトドアコンセプター・ジャーナリスト。
NPO法人自然体験活動推進協議会理事、国際アウトドア専門学校顧問、NPO法人比良比叡自然学校常務理事、日本アウトドアジャーナリスト協会代表理事、東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサーなど。
生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。日本山岳会会員。