![]() ![]() ![]() - 第81回 - 著者 中村 達
『国営あずみの公園がオープン』 7月24日に長野県の安曇野に、国営あずみの公園がオープンし、その開園式典に出かけてきた。今回のオープンは、堀金・穂高地区の約30haだが、これは全体構想の1割たらずで、すべてが完成すれば、かなり大きな国営公園になる。 式典では、来賓の田中康夫長野県知事が、自然を取り戻していくベクトルにある公園であってほしい、という趣旨の祝辞を述べた。 ![]() テーマ展示館には観察室、理科教室、芸術教室、社会科教室などがあり、安曇野の自然、風土、歴史などが学習できる施設が整っている。 そして、環境学習として、森林体験や野生生物などの観察プログラムも用意されているのが特徴だ。これらのプログラムを行うために、地域に住むスキルや経験のある人たちが、インタープリターとして指導にあたることになっている。 また、公園には自然観察のためのトレイルが3本設置され、直接自然に触れることができるように設計されている。 自然体験や野外教育活動の必要性が叫ばれて久しいが、ハードだけでなく、ソフトウェアが充実していて、だれでも利用できる施設はまだまだ少ない。学校の修学旅行や学習旅行も、最近では、自然体験や体験学習が日程に組み込まれているが、その内容はいまひとつのところが多いと聞く。あずみの公園は、長野自動車道豊科ICからすぐのところなので、修学旅行の日程に組み入れるのもいいと思う。もちろん、家族旅行でも信州方面に行くのなら、立ち寄ってみるのも面白い。 URL:http://www.ktr.mlit.go.jp/azumino/menu.htm (次回へつづく)
■バックナンバー ■著者紹介 中村 達(なかむら とおる) 1949年京都生まれ。アウトドアプロデューサー・コンセプター。 通産省アウトドアライフデザイン研究会主査、同省アウトドアフェスタ実施検討委員などを歴任。東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサー。 生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。 |