− 第52回 −  著者 中村 達


『アウトドア用具と技術は、地震対策に役に立つ』

北海道の家屋は頑丈
 北海道で大きな地震が発生した。北海道に住む友人や仕事仲間に、お見舞いメールを入れた。みんな元気だと、すぐに返信が来た。北海道は寒いので、家屋には、断熱材がしっかり入れてあるので壁には厚みがあり、それが耐震強度を増している。それに平屋が多いので、倒壊が少ないのだと、メールにあった。

役に立つアウトドア技術と用品
 先の阪神淡路大震災では、アウトドアの技術や用具が、被災した人々を助けたことは、記憶に新しい。オートキャンプ用のテントを張って、救助活動をしたり、臨時の避難所ともなった。タープも活用された。また、スリーピングバックも大活躍で、メーカーには在庫が無くなった、と聞いた。キャンピング用や、登山用の携帯用のガスコンロも便利だった。
 家内の実家も被災し、ツーバーナーのガスコンロを持って駆けつけた。冬だったので、カセットコンロでは、低温に弱く使い物にならず、寒冷地仕様の登山用ガスボンベが役に立った。それでお湯を沸かし、近所の赤ちゃんをお風呂に入れることができた。
 夜間はヘッドランプが必需品だった。ライフラインが途絶えた室内で、キャンピング用ランタンの光が、人々を勇気づけた。

アウトドア用品は、高機能、高品質
 アウトドア用品や用具類は、高機能、高品質である。新素材が多用され、ヘビーデューティーだ。軽量、コンパクト、そして高機能がコンセプトである。だから、遊びのシーンだけでなく、サバイバルや緊急事態には、活用できることが、すこぶる多い。もちろん、揃えているだけでは役に立たず、使いこなして、それらの用具に十分慣れておくことも、大切である。特に、コンロ類は、扱い方を間違うと大変危険だ。山などのフィールドで使いこなしておくのと、おかないとでは、いざという時、ずいぶん違う。
 また、予備の電池や、ボンベなど、消耗品も常に準備しておこう。

 地震対策で、私達ができることのひとつが、サバイバル技術の取得と、用具の使いこなしだろう。自然体験や野外活動、それに登山などで培われた経験が、サバイバルには役に立つ。
 十勝沖地震のあと、すぐに私の用具類もチェックしてみた。しかし、あまりにも数と種類が多すぎて、結局使い物にならないのではと、思わず苦笑してしまった。

(次回へつづく)


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■著者紹介

中村 達(なかむら とおる)
1949年京都生まれ。アウトドアプロデューサー・コンセプター。
通産省アウトドアライフデザイン研究会主査、同省アウトドアフェスタ実施検討委員などを歴任。東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサー。
生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。