- 第1回 -  著者 中村 達


 4月から学校完全週5日制がはじまります。毎週土・日曜日が休みになります。
 これまでは月2回の土日連休が、毎週になるわけです。これにハッピーマンデイやゴールデンウィーク、夏休み、冬休み、春休みなどを加えますと、子どもたちの年間の休日はかなりのものになるはずです。塾がよいや習い事の時間が増えるとか、学力が落ちるとかさまざまな意見がありますが、増える休みはともかく家庭で、できれば家族で過ごしてほしいと思います。それもできるだけアウトドアに出かけることをお勧めします。

 わたしなどはよく山や渓谷に出かけますが、最近ではめっきり若い人たちを見かけなくなりました。自然にでかけることによって、パイオニアワークやスピリットを体で学ぶことができますし、なにより何度出かけても、新たなさまざまな発見があります。若者の自然離れは深刻なことだと考えています。子どもたちには自然のなかで、多様な感性を引き出してほしいと願います。

 アウトドアズというと、ついつい何か大変な用意や準備をしなければと、特に初心者の方は考えがちで、億劫になりますが日本には見渡してみれば、まだまだ自然が残されています。なにしろ国土の7割が山岳丘陵地帯です。高い山に登らずとも、キャンプに出かけなくとも、あなたの近くにはきっとすばらしい自然の散歩道があるはずです。

 私は滋賀県のとある小さな町に住んでいます。休みの日は必ずといいっていいほど近くの野山を歩きます。リュックサックに弁当と雨具のほか、こまごまとしたものを放り込んでカメラを持ってぶらぶらと歩きます。子どもたちはすっかり大きくなって、もう付き合ってはくれませんが、小学生の間はずいぶん一緒に出かけました。自然は言葉を発しなくても数多くのことを教えてくれます。少なくとも自然保護とか、環境を考える機会になったことは確かなようです。

 このサイトでは、子どもたちが自然に触れる機会がふえるようなコンテンツを数多く発信したいと考えています。みなさんのご意見もぜひお聞かせください。

(次回へ続く)


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■著者紹介

中村 達(なかむら とおる)
1949年京都生まれ。アウトドアプロデューサー・コンセプター。
通産省アウトドアライフデザイン研究会主査、同省アウトドアフェスタ実施検討委員などを歴任。東京アウトドアズフェスティバル総合プロデューサー。
生活に密着したネーチャーライフを提案している。著書に「アウトドアズマーケティングの歩き方」「アウトドアビジネスへの提言」「アウトドアズがライフスタイルになる日」など。『歩く』3部作(東映ビデオ)総監修。カラコルムラットクI、II峰登山隊に参加。