著者 (株)コージツ 山下 健道


日本の気象環境は3日に1日は雨が降る、と言われ加えて多湿という環境にある。
自然体験・野外活動をするには、どうしても雨具の準備が必要となります。
身近なものでは、傘・ポンチョ等が上げられるが雨・風の対策、さらに野外活動においては両手を空けることが要求され 主流はレインウエアとなっている。
ただし、条件によっては傘・ポンチョ等でも役目を果たすので上手く活用していただきたい。

雨具の素材の動向について

各メーカとも新素材開発行われている。要求される基本的性能である透湿・防水性においてタイプ別に数字上の差はあるがいずれも十分に耐えうるところまできている。
現在代表素材のタイプは大きく分けると3タイプ上げられる。

1.ラミネート・多孔質タイプ
生地にラミネートするメンブレン(フイルム)には1平方cmあたり10数億個の微細な孔をもつ、そのため水蒸気は通すが雨は通さない。代表的なものにゴアテックスがある。
2.ラミネート・無孔質タイプ
生地にラミネートするのは水蒸気と結合しやすいフイルムで湿気を吸い上げ拡散・放出する機能を持った素材代表的なものにシンパテックス・ダーミザクス・ディアブレックスなどがある。
資料提供:ミズノ
3.コーティングタイプ
生地にウレタン系の原料を塗布をして防水性を出し微細孔で形成されたもの。代表的なものにはハイドロブリーズ・エントラントなどがある。

については透湿性と軽量コンパクト性をさらに向上させたゴアテックスパックライトが発売されている。基本的には2レイヤーでメンブレン(膜)を保護する小さいドーム状の突起が裏面に多数ある素材。また同時期にストレッチ性のあるタイプも発売された。レインウエアーの快適性について一般的に耐水圧20,000mm以上透湿性で9,000g/