まだ、テーマパークで遊んでいるの?
体験型宿泊施設 「なべくら高原 森の家」

 飯山市は信州の北端に位置し、一茶や藤村も好んで題材とした千曲川が、その中心を南北にゆるりと流れる。関田山脈が信越を隔て、その山系を形成する一山に、鍋倉山がある。今となっては貴重なブナの原生林を有し、林野庁による“巨樹・巨木百選”に認定されたブナの巨木「森太郎」を懐に抱く事で有名な山だ。そして、この山麓こそ、日本の原風景ともいうべき里山の景観を現在に残す「なべくら高原」である。

 「森の家」は6haの敷地に、ターミナルハウスと、それを囲むように10棟の宿泊用コテージが点在する。宿泊施設としては、欧米でポピュラーな、いわゆる“コンドミニアム”スタイルだ。貸別荘タイプとでもいおうか、リーズナブルで、長期滞在にも向いている。束縛もなく、1棟立てコテージなので、隣も気にならない。充実したキッチン周りは、満足な食器、調理器具が揃っている。そして各棟にシャワー、トイレ、後は人数分の寝具があるだけ。不自由はしないが、必要最小限。リゾートにあるような気の利いたレストランや、温泉、ましてやテレビなどはあろうはずがない。都市型の生活に馴染んでしまった人には、少々つらいかも知れない。しかし、人生に生彩をもたらすのは、何もないところから楽しめる、クリエイティブな楽しみ方を知っているか否かである。

 森の家では四季折々の、様々なアクティビティーを提供している。グリーンシーズンには、トレッキング、カヌー、農業体験、収穫体験、自然素材のクラフトに自然保護や環境保護活動。地域に何世代も伝わる生活の知恵や技術は、土地の名人に教わる事も出来る。また、この地域は世界有数の豪雪地帯でもあり、毎年4mの雪が降る。雪に閉ざされた生活かというと、ところが全くそんな事はない。冬の森には、この時にしか見られないモノや、雪のおかげで楽しめる事が多くあり、夏とは全く違った魅力に、ファンも増える一方。アプローチ方法も、クロスカントリースキーに山スキー、人気急上昇中のスノーシューや、昔ながらの和カンジキと様々だ。もちろんかまくら、雪合戦や雪かきなどの、定番雪遊びも気が済むまで。

 自然の中で活動すれば、それが自然体験、というのではなく、その中で何を感じ、何を得るかに重点を置く。すなわち、見つける事と、気づく事、そしてその楽しさを知ってもらう事。指導要領の改訂により、様々な問題が提起される中、まずすべての始まりに“好奇心”というパワーを持ってもらいたい。興味を持って物事を見つめる事こそ始まりで、それは机上でもアウトドアでも変わらない。後はその人の個性とともにグンと伸びる。その手助けが森の家に出来るなら、幸いである。

■関連情報
なべくら高原森の家

スキー場の雪が融けると、
    白馬村は丸ごとアウトドアのフィールドに変身


 白馬村は、変化に富んだ四季折々の風景と、里山から3000m級の白馬連峰まで、雄大で、多彩なフィールドに恵まれています。
 スキーゲレンデはマウンテンバイクで、日本有数の白馬大雪渓へはウォーキング感覚で楽しみ、リフト・テレキャビンを乗り継げば、高山植物が咲き乱れるお花畑をハイキング。散歩やジョギングなら、「長野冬季オリンピック」のクロスカントリー競技場「スノーハープ」が、サイクリングは稲穂や蕎麦の花がそよぐ畦道が最適です。
 まだまだあります。パラグライダーにラフティング、渓流釣り。野鳥や植物、星座の観察・・・・。アウトドアで汗を流したら、村内5ヶ所の源泉から湧き出る温泉で疲れを癒してください。

 そして、「白馬マイスター」が、白馬の魅力を発見・体験し、アウトドア活動を安全・快適に行えるお手伝いをいたします。「白馬マイスター」は、アウトドアや文化、趣味関連などの分野で卓越した技術や知識を持った選りすぐりの白馬村民で構成する「プロ」集団です。40余名の白馬マイスターが20数種類のプログラムを用意しております。

詳細は下記にお尋ねください。
白馬村観光推進本部(ノルウェービレッジ内)
〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城3476
TEL:0261(72)7100 FAX:0261(72)6311


■関連情報
白馬村公式サイト
ネーチャーランド「白馬体験学習」