2016年度 審査結果発表    

公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団(略称:安藤財団、所在地:大阪府池田市、理事長:安藤 宏基)は、「第15回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(後援:文部科学省ほか)の審査委員会を開催し、2016年度の表彰団体を決定しました。

学校部門の最優秀賞となる「文部科学大臣賞」は、子どもたちがふるさとに伝わる産業の歴史や伝統文化を将来語り伝えることができるよう、30年間に亘り続けられている体験活動、宇城市立青海小学校(熊本県)の「ふるさとを愛し、豊かな心を育む体験活動 ~サトウキビ栽培から黒砂糖作りまでの全過程の取組を通して~」に決定しました。
また、一般部門の最優秀賞となる「安藤百福賞」は、普段と違う環境での適応力や新たな人間関係を築いていく力を身に付けることを目的とした、特定非営利活動法人 京都子どもセンター(京都府)の「無人島1週間チャレンジキャンプ2016」に決定しました。
最優秀賞に選ばれた2団体には、それぞれ副賞として100万円を贈ります。

その他、「優秀賞」2団体、「推奨モデル特別賞」4団体、「トム・ソーヤー奨励賞」1団体を決定しました。
また、今回より「努力賞」を新設し7団体に贈呈します。

表彰式は、2017年1月28日(土)、安藤百福発明記念館(愛称:カップヌードルミュージアム、横浜市)で開催し、ゲストに今井 通子氏(医学博士、登山家)と近藤 謙司氏(国際山岳ガイド)をお招きし、トークショーも行います。

コンテスト表彰式・講演会のお知らせ
◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇
公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団は、創設者 安藤 百福(あんどう ももふく)が掲げた「食とスポーツは健康を支える両輪である」の理念のもとに、青少年の健全育成と食文化向上のための事業を行っています。陸上競技の支援事業、独創的な基礎研究、食品開発、ベンチャーなどを支援する食創会「安藤百福賞」表彰事業、発明記念館の運営(大阪府池田市と神奈川県横浜市の2箇所)のほか、1983年の財団設立当初から、自然体験活動の普及に取り組んでいます。

「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」は、「自然体験は子どもたちの体力、創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験活動の企画案を公募、その実施を支援し、優秀な活動団体を表彰するものです。また、安藤財団では、青少年の自然体験活動を推進するための人材育成や、アウトドアズを普及することを目的として、2010年5月に「安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター」(略称:安藤百福センター)を長野県小諸市に設立しました。この2つの事業を通じて、子どもたちの自活力を育む自然体験活動の普及啓蒙と指導者の育成強化に貢献しています。
表彰団体
■学校部門
文部科学大臣賞 副賞100万円+チキンラーメン1年分
  企 画 名 ふるさとを愛し、豊かな心を育む体験活動 ~サトウキビ栽培から黒砂糖作りまでの全過程の取組を通して~
  学 校 名 宇城市立青海小学校(熊本県) [速報レポート
  代 表 者 三島 和也 校長
  活動内容 1年間かけてサトウキビの苗植えから刈り取り、黒砂糖作りまでの全過程の体験学習を行い、本物の黒砂糖の味を舌の記憶に刻み、将来子どもたちが故郷の伝統文化を伝えられるように育てる自然活動。
  表彰理由 1年生~6年生までの全校生徒が参加し、郷土愛を育む教育効果の高い活動であった。また、保護者や地域住民も参加し、地域を挙げて学校教育を応援しようという姿勢に支えられて、30年間続く伝統的な活動に発展している点が評価された。
 

優秀賞 副賞50万円+チキンラーメン半年分
  企 画 名 田んぼプロジェクト ~田んぼの生物多様性を中心とした環境教育と稲作文化を中心とした体験教育~
  学 校 名 大崎市立大貫小学校[委託:特定非営利活動法人 田んぼ](宮城県) [速報レポート
  代 表 者 斉藤 三津江 校長
  活動内容 一年間をかけて無施肥、無農薬で昔ながらの伝統的な農機具を使って、総合学習の時間に行なう農業体験学習。
  表彰理由 環境に配慮した農業体験学習と、田んぼの生物や植物の観察、救荒雑草(きゅうこうざっそう)を食べる実体験など、環境学習教育の一環として、田んぼと人と文化のつながりを結び付けた点が評価された。
 

推奨モデル特別賞 副賞30万円+チキンラーメン半年分
  企 画 名 いずみ野小地産地消プロジェクト
  学 校 名 横浜市立いずみ野小学校(神奈川県) [速報レポート
  代 表 者 齋藤 由香 校長
  活動内容 もち米と大豆を育て、きな粉餅を作って食べるという活動を通して、地域と学校のつながりを感じ、自然と関わることの大変さと喜びを知り、命の尊さを感じるプログラム。
  表彰理由 「究極の地産地消集団」を目指して、地域も協力し、35年続く伝統行事として根付いており、収穫した野菜を販売し、その収益金を募金に回している点が好ましい。生産活動を通じて、社会とつながることの大切さを知るきっかけになる活動であった。
 

推奨モデル特別賞 副賞30万円+チキンラーメン半年分
  企 画 名 豊かな浜名湖を未来に受け継ごう ~浜名湖の秘密~
  学 校 名 浜松市立庄内小学校 第6学年(静岡県) [速報レポート
  代 表 者 野秋 愛美 校長
  活動内容 浜名湖を取り巻くさまざまな要素について講話、体験、活動などを通じて学び、浜名湖の豊かさを将来にわたって受け継いでいくために、自分に何ができるかを考えるプログラム。
  表彰理由 浜名湖の生きもの観察や学習だけでなく、海の汚染につながる死んだアマモ(海藻)を肥料として使った作物栽培などが興味深かった。今後、地域に根差した活動として定着していくことが期待される。
 

■一般部門
安藤百福賞 副賞100万円+チキンラーメン1年分
  企 画 名 無人島1週間チャレンジキャンプ2016
  団 体 名 特定非営利活動法人 京都子どもセンター(京都府) [速報レポート
  代 表 者 竹内 香織 理事長
  活動内容 ゼロから自分たちの村を作るというコンセプトのもと、年齢の異なる仲間と一緒に無人島生活を体験するキャンプ。
  表彰理由 キャンプ中は、参加者を飽きさせない多彩なプログラムがあり、14年間の経験の蓄積が、人気の高さを持続させている企画である。今後は企画のマンネリ化を打破し、活動範囲を広げてさらに発展してほしい。
 

優秀賞 副賞50万円+チキンラーメン半年分
  企 画 名 石川縦断キャンプ「ACTIVE2016」
  団 体 名 独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立能登青少年交流の家(石川県) [速報レポート
  代 表 者 中山 敏泰 所長
  活動内容 11日間かけて、白山登山と白山麓から能登半島最先端の禄剛崎までを、サイクリングで移動する石川県を縦断するプログラム。
  表彰理由 11日間かけて、白山登山と白山麓から能登半島最先端の禄剛崎までを、サイクリングで移動する石川県を縦断するプログラム。
 

推奨モデル特別賞 副賞30万円+チキンラーメン半年分
  企 画 名 若狭路わくわくキッズパラダイス 夏の陣 常神半島 海っ子合宿
  団 体 名 一般社団法人 若狭路活性化研究所(福井県) [速報レポート
  代 表 者 田辺 一彦 代表理事
  活動内容 自然資源が豊富な若狭湾で、地元の子どもたちと海で遊ぶ機会の少ない都市部の子どもたちが、地元住民や県内外の学生スタッフなど幅広い世代と交流しながら、地域に暮らす人々の生活にも触れられるプログラム。
  表彰理由 企画の参加者の心をつかむ仕掛けがうまく工夫されている。地域の活性化にもつながるプログラムであり、これからも、ぜひ継続的に開催してほしい。過疎化の進む地域の参考となる活動であった。
 

推奨モデル特別賞 副賞30万円+チキンラーメン半年分
  企 画 名 菊池川アドベンチャー「Kキャンプ」
  団 体 名 熊本県立青少年の家[指定管理者:ひとづくりくまもとネット・三勢共同体](熊本県) [速報レポート
  代 表 者 熊本県立青少年の家[指定管理者:ひとづくりくまもとネット・三勢共同体](熊本県)
  活動内容 郷土資源である菊池川(全長71km)を徒歩、自転車、Eボートなどを使って進んでいく中で、レスキュー体験や防災学習、炊事洗濯などの生活体験を織り交ぜ、自然について学び、子どもたちの自立を促す6泊7日のキャンプ。
  表彰理由 菊池川の自然に触れる貴重なキャンプ体験とともに、専門家を招いたレスキュー体験や防災プログラムを取り入れ、生きるための学習をした点は、教育的効果を一層高め、評価につながった。
 



トム・ソーヤー奨励賞 副賞20万円+チキンラーメン半年分
  企 画 名 ふるさとの山に「僕たちの道」をつくる
  学 校 名 京都市立修学院中学校 ワンダーフォーゲル部(京都府) [速報レポート
  代 表 者 村田 敏郎 校長
  活動内容 夏休みに行なう北アルプスの登山に加え、京都府の最高峰である皆子山と足尾谷をめぐるルートは、滝を遠回りするルートが一般的で、足尾谷を直登するルートはない。この直登ルートを、自分たちの考えた道として記録に残す活動。
  表彰理由 夏休みに行なう北アルプスの登山に加え、京都府の最高峰である皆子山と足尾谷をめぐるルートは、滝を遠回りするルートが一般的で、足尾谷を直登するルートはない。この直登ルートを、自分たちの考えた道として記録に残す活動。
 

努力賞 副賞10万円+チキンラーメン3ヵ月分
■学校部門
企 画 名 「生命と人の温もりを感じよう!」 ~豊かな土と海、そして多くの人々からぼくたちは学ぶ~
  学 校 名 京都市立朱雀第三小学校(京都府) [速報レポート
  代 表 者 小林 一弘 校長

企 画 名 2016年度 夏合宿 槍ヶ岳登頂 ~そして渓流釣り、シャワークライミング、ロッククライミングへ~
  学 校 名 京都市立藤森中学校 ワンダーフォーゲル部(京都府) [速報レポート
  代 表 者 内山 義則 校長

企 画 名 都市部の自然環境について 自分たちで観察、調査、分析、活動する!
  学 校 名 大阪市立新北島中学校 科学部(大阪府) [速報レポート
  代 表 者 原口 貴美子 校長

■一般部門
企 画 名 第5回 横浜地区キャンポリー
  団 体 名 日本ボーイスカウト神奈川連盟 横浜地区(神奈川県) [速報レポート
  代 表 者 小山 貴司 地区委員長

企 画 名 馬入水辺の楽校及び地域の自然環境の保全と主に子ども達を対象にした環境教育活動の推進
  団 体 名 馬入水辺の楽校の会(神奈川県) [速報レポート
  代 表 者 臼井 勝之 会長 

企 画 名 通年型自然体験プログラム子どものための自然体験学校「アドベンチャーキッズスクール」
  団 体 名 「アドベンチャーキッズスクール」実行委員会(大阪府) [速報レポート
  代 表 者 萩原 正利 校長

企 画 名 体験型環境学習支援事業 児童たちが校庭の一角で取り組む「環境学習」を支援する活動
  団 体 名 特定非営利活動法人 すいた体験活動クラブ(大阪府) [速報レポート
  代 表 者 稲山 三郎 理事長