「第10回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」 文部科学大臣奨励賞、安藤百福賞を決定
 財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団(略称:安藤財団 所在地:大阪府池田市 理事長:安藤宏基)は、「第10回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(後援:文部科学省ほか)の審査委員会を開催し、2011年度の表彰団体を決定しました。

 学校部門の最優秀賞となる「文部科学大臣奨励賞」は、北アルプス・薬師岳登山とイワナ釣りを目的に、日々のトレーニングと数々の訓練山行を経て、大自然を満喫する夏休みのプログラムを展開した京都市立修学院中学校ワンダーフォーゲル部(京都府)の「2011年度 夏合宿 黒部のイワナを求めて」に決定しました。
 また、一般部門の最優秀賞である「安藤百福賞」は、無農薬の米作り体験を通して、子どもたちと地域の人々が一緒になって、楽しみながら町おこしや自然環境を考える活動を展開した農事組合法人新庄わいわい楽舎 米STARS in 新庄実行委員(福井)の「米STARS(マイスターズ)in 新庄」に決定しました。
 最優秀賞に選ばれた2団体には、それぞれ副賞として100万円と日清食品「チキンラーメン」1年分を贈ります。
 また、今年度から新たに「推奨モデル特別賞」を設けました。この賞は、自然体験活動のプランニングや指導の方法、そして計画を実施に移す過程などが、多くの学校や団体の参考モデルになると認められた企画に贈るものです。今年度は、仲間と協同して小麦栽培からパン作りまで、一貫した食の探求を行った伊那市立伊那小学校6年文組の「文組ドリームプロジェクト」に決定しました。副賞として、20万円と日清食品「カップヌードル」1年分を贈ります。なお、同校は2008年度の「文部科学大臣奨励賞」を受賞しています。
 その他に優秀賞2団体、トム・ソーヤー奨励賞3団体を決定しました。
 なお、表彰式は、2012年1月28日(土)、安藤百福発明記念館(愛称:カップヌードルミュージアム、横浜市)で開催し、登山家の栗城史多(くりき のぶかず)氏による特別講演も行います。
 財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団は、創設者 安藤百福(あんどう ももふく)の「食とスポーツは健康を支える両輪である」との理念のもとに、青少年の健全育成と食文化向上のための事業を行っています。陸上競技の支援事業、独創的な基礎研究、食品開発、ベンチャーなどを支援する食創会「安藤百福賞」表彰事業、発明記念館の運営(大阪府池田市と横浜市みなとみらいの2箇所)のほか、1983年の財団設立当初から、自然体験活動の普及に取り組んでいます。
 「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」は、「自然体験活動は、子どもたちの体力、創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験の企画案を公募、その実施を支援し、優秀な活動団体を表彰するものです。また、安藤財団では、身近な自然に子どもたちを案内する指導者を育てる「上級指導者」の養成を目的とした「安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター(略称:安藤百福センター)」を2010年5月に長野県小諸市に設立しています。この2つの事業を通じて、子どもたちの自活力を育む自然体験活動の底辺の拡大とさらなる活性化を図っています。
  事業概要    

1.名称

2011年度自然体験活動支援事業 「第10回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」

2.目的

 自然体験活動の企画案を公募し、ユニークで創造性に富んだ活動を立案した50団体に各10万円の実施支援金を贈呈。さらに50団体から提出された実際の活動報告書を審査、学校部門は文部科学大臣奨励賞と優秀賞を、一般部門は安藤百福賞と優秀賞を授与し表彰します。
また、その内容をホームページ「自然体験.com」(http://www.shizen-taiken.com)で公開し、自然体験活動の振興を図ります。

3.主催

財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団

4.後援

文部科学省、横浜市、横浜市教育委員会、特定非営利活動法人 自然体験活動推進協議会

5.表彰

[学校部門]
文部科学大臣奨励賞  副賞 100万円、日清食品「チキンラーメン」1年分
優 秀 賞           副賞 50万円、日清食品「チキンラーメン」半年分

[一般部門]
安藤百福賞        副賞 100万円、日清食品「チキンラーメン」1年分
優 秀 賞.          副賞 50万円、日清食品「チキンラーメン」半年分

※その他に、企画内容がユニークで、他団体の刺激や参考となり、今後の活動に一層期待できる団体に対し、「トム・ソーヤー奨励賞」(副賞 チキンラーメン半年分)を贈ります。

6.審査委員会

委員長
・安藤 宏基(財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 理事長)

委  員(順不同)
・岡島 成行(大妻女子大学 教授、安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター センター長)
・飯田 稔(びわこ成蹊スポーツ大学 学長)
・節田 重節(特定非営利活動法人アウトドアライフデザイン開発機構 会長)
・星野 敏男(明治大学 教授)
・水野 正人(東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会 副理事長/専務理事)

  表彰団体    
■学校部門
文部科学大臣奨励賞
  企 画 名 「2011年度 夏合宿 黒部のイワナを求めて」
  学 校 名 京都市立修学院中学校 ワンダーフォーゲル部(京都府) [速報レポート
  代 表 者 奏 和之(校長)
  活動内容 日々トレーニングを行い、体力・生活技術・登攀技術を習得して、夏休みに北アルプス・薬師岳登山やイワナを探し求めるなど大自然を満喫する企画。
  受賞理由 チャレンジの内容が非常に高い内容である。予定していた夏合宿が豪雨により計画変更を余儀なくされたが、指導にあたった教員の登山に対する理念と熱意や日々のトレーニング(企画)の成果があり、部員たちはその困難を乗り越える姿がうかがえ、高く評価できる。

優秀賞
  企 画 名 「第19回いかだレース」
  学 校 名 敦賀市立西浦中学校(福井県) [速報レポート
  代 表 者 吉田 昌幸(校長)
  活動内容 中学生が手作りのいかだに乗り、学校前の浜から水島までの約800mを競ったレース。学年の枠を超え、全校生徒と地域とも協力し、郷土の自然を利用した特色ある自然体験を展開した。
  受賞理由 少人数の学校ではあるが、郷土の自然を活かし、保護者や地域の人々を組み込んだ特色あるプログラムであり、活動にまとまりがあった。地元の新聞社と協力した「いかだ新聞」製作など、教育的効果を持たせるための教師の工夫と努力が評価できる。


■一般部門
安藤百福賞
  企 画 名 「米STARS(マイスターズ)in 新庄」
  団 体 名 農事組合法人 新庄わいわい楽舎 米STARS in 新庄 実行委員(福井県) [速報レポート
  代 表 者 足立 修一(米STARS企画代表)
  活動内容 人口約600人、地区の99.1%が森林の緑あふれる地域で、継続的な米作り体験を通じて「米STAR(お米名人)」になる。田植えから収穫まで無農薬での米作りにチャレンジした。
  受賞理由 米作り体験を通じて、楽しみながら地域や自然環境を考える活動を展開し、単なる農業体験に終わらせないプログラム作りが高く評価された。新しい地域のつながりのきっかけになるなど、人と人の絆をつくる活動になっている。

優秀賞
  企 画 名 「バクの流域こども探検隊(愛称:ライジャケ隊)の都市の自然を発見体験」
  団 体 名 NPO法人 鶴見川流域ネットワーキング(神奈川県) [速報レポート
  代 表 者 岸 由二(代表理事)
  活動内容 今では生き物がいっぱいとなった鶴見川で、魚取りや手作りいかだで水遊び、ハゼ釣り大会、メダカ救出作戦、生き物なるほど講座などを行い、子どもたちの興味を引き出し、子どもたちを育む活動を展開した。
  受賞理由 都市部を流れる河川の環境問題が全国で注目される中、親子が一緒になって地元の川で活動することにより、環境保全などの意識を高めている。継続的に行っている活動内容や地域のネットワークの構築などが、他団体の参考となるプログラムであった。


■部門共通(順不同)
推奨モデル特別賞
  企 画 名 「文組ドリームプロジェクト」
  団 体 名 伊那市立伊那小学校 6年文組(長野県) [速報レポート
  代 表 者 本多 俊夫(校長)
  活動内容 自分たちで開拓した畑で小麦を育て、石臼で粉を挽き、りんごなどから作った酵母を種にパンを作り上げるなど、参加児童の「パン作りの夢」に向けて、「食」を一から作り上げる活動を熱心に行った。
  受賞理由 パン作りに必要な物を全て一から作り上げる活動を、総合的学習の時間を最大限に活用し、延べ42時間の授業を通して行った。子どもたちの夢を実現した教師の授業計画や活動展開が優れ、総合的学習のモデルのひとつとして参考となる活動であることが高く評価された。
トム・ソーヤー奨励賞
  企 画 名 「我ら日本最古の石の町!石の不思議探検隊!!」
  団 体 名 岐阜県加茂郡七宗町上麻生小学校(岐阜県) [速報レポート
  代 表 者 丹羽 弘毅(校長)
  活動内容 地形・岩石の不思議を解明するため、子どもたちが計画を立て、探検する自然体験活動。石の町の特色を生かして創造性・協調性・主体性を伸ばすプログラムを行った。
  受賞理由 日本最古の石の町という特徴に着目して、自分たちの住む自然を調べて研究する活動で、石をテーマにプログラムを展開した。地元を見直す素晴らしい企画。今後、地域と一層の連携をとりながら、年間を通した活動に発展する事を期待。

トム・ソーヤー奨励賞
  企 画 名 「小学校の校庭の一角に ~野生の生きものとふれあえる、自然豊かな里山づくり~」
  団 体 名 特定非営利活動法人 すいた環境学習協会(大阪府) [速報レポート
  代 表 者 石橋 修作(理事長)
  活動内容 都市部の自然が失われつつある学校の校庭の一角に、田んぼ作りや畑作り、ビオトープの支援、みどりのカーテンの設置などを行い、子どもたちと緑を育てる企画を実施した。
  受賞理由 10校以上の小中学校の延べ6,000人の参加者を対象とした、企画実施担当者の行動力、連携力、アイディアや環境教育の視点などが高く評価された。全体像の報告だけでなく、一つ一つの学校の実態や成果、ユニークな点を、より深くとらえた報告を期待したい。

トム・ソーヤー奨励賞
  企 画 名 「ジュニアアルパインクラブ(わんぱく登山部中学部)」
  団 体 名 広島登山研究所(広島県) [速報レポート
  代 表 者 松島 宏(代表)
  活動内容 大人の引率者のいない中学生のみの山行を企画。読図や天気図などの技術の習得や山行計画書作成など念入りな準備を実施。中学生が自ら山で遊び冒険できるように展開する活動を行った。
  受賞理由 地域の中学生を対象に多角的な登山指導を実施している。安全面でも万全な準備し、難易度の高い活動を行っている素晴らしい団体である。ただ、1回あたりの活動の参加者がやや少ない。今後の活動に期待したい。

  表彰式・講演会    

日  時:

2012年1月28日(土)午後1時より午後3時30分まで

場  所:

安藤百福発明記念館 5階イベントホール
(愛称:カップヌードルミュージアム/横浜市中区新港2-3-4)

内  容:

1.表彰式
2.活動報告
3.講演会 「夢を否定しない社会へ 子どもたちの夢の育て方」栗城史多氏(登山家)

詳しくは、「表彰式・講演会のお知らせ」 をご参照ください。
※表彰式・講演会への参加応募締切は12月31日(当日消印有効)。

  お問い合わせ    
財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団 事務局(荒金 善一、大饗 将行、野村 美紀)
〒563-0041 大阪府池田市満寿美町8-25
TEL:072-752-4335(火曜休業)