平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
48 NPO法人 コロボックル・プロジェクト 熊本県 「コロボックル探険隊 ~森から海へ~」
熊本市郊外には、フクロウなどを頂点とした多種多様な動植物(コロボックル)が生息する自然環境が残されている。そこで、川ガキ、山ガキ、ガキ大将づくりと、自然体験活動のさまざまなプログラムと発表活動を行なう。

「コロボックル探険隊 ~森から海へ~」 
カヤネズミを さがそう / 『コロボックルの森』づくり2 [11/12]
 日  時:平成18年11月12日(日)
 隊  長:甲斐原 巖(ガンさん)
 参加者:子ども5人、大人7人

 <カヤネズミを さがそう> 11:00~13:30

秋も少しずつ深ふかまり、昨日からの雨もあがって、青空になりました。
鳴岩橋に梢さんがお母さんと来て、全員集合。
探検の約束を確かめ合あって、出発。
7月に探検したあぜ道に沿って、どんどんカヤ(ススキ)の原に近づきます。
「荷物を置おいて、分かれて探さがそう!」清水隊と原人隊の二手に分かれて、カヤの原に入ります。
「ないかな?」カヤ調査が初めてのコウヤくんはなかなか見つかりません。
「こんなまあるい、ちょうど手の大きさぐらいだよ!」と両手でボールの形を作つくりながらガンさん。
「ここかな?」年長さんのシンサクくんも、見つけたことのある梢さんと一緒いっしょに探します。
「あった!!」ユッピーが叫びます。 「どこどこ??」みんなが集まります。
ユッピーが指さしたところにぐーんと近づいて見ると、まあるい巣が見えました。
清水さんが来て、巣の入口を探します。
「あった!」入り口をそおっと開けていくと、なんとカヤネズミの子どもが4匹もみえました。
「どれどれ?!」みんなのぞき込みます。
「わぁ!!」「小さいね!」「かわいいいね!」 「かぜを引かせるといかんから、口を閉めようね!」清水さん。
そばで原人が調査用紙にメモを入れます。

「次に行こうか!」次のカヤの原に移動です。
今度のカヤの原は、さっきよりも広く、背の高いカヤが多く、シンサクくんが見えなくなります。
「あった!!」清水さん。 「この巣は、子育てが終わっているから、指を入れてみて!」 次々に指を入れては
「わぁ、気持ちいい。フワフワ!!」こんなにフワフワの中で、きっとぐっすり眠るんでしょうね。
次の川を渡ったカヤの原では残念ながら見つからず、今日の調査は終了。
でも、カヤネズミの子どもの姿を見たり、巣のフワフワな感触を体験したりと、ワクワク!ドキドキ!いっぱいでした。

追伸:その後の夜間自動撮影調査で、親ネズミが巣に出入りしている様子を、初めて撮影することができました。
長年の夢で、今年の里山フォーラムで地域の皆様などに発表します。

 <『コロボックルの森』づくり2> 15:00~16:30

カヤネズミ調査終了後、成道寺川流域にある養鱒場に、昼食に寄りまし た。
実は5月に公民館と初めて共催した「ホタルコンサ-ト」に出演いただいたさちこさんのコンサートで
いい音楽をたっぷり聴きながら弁当開きがで きました。
昼食後は、「コロボックルの森」まで一山車での移動です。
森に着くと、さっそく森の看板づくりと植樹の準備(竹切りと実生選び)の 2班に分かれて活動開始。
8月の森づくりで切り開いた森は、下草が少し生えてきたぐらいで、刈り払いは必要ありません。
マツムラさんとガンさん、清水さんで、看板になる大きな材木を、30分ほどかけて掘った大きな穴に立たてました。
一方いっぽう、夏なつに見つけていた実生の中から、植樹するものを選びます。
まだ小さいものからずいぶん大きくなったものまで様々ですが、自分で1本ずつ選びました。

次は実生を刈り払いから守る竹筒を作る、竹切りです。
マツムラさんが近くから切り出してきた竹を、自分の分は自分で切っていきます。
のこのひき方かたを教えてもらったり、友だちがひくのを手伝だったりして、みんなの分ができあがりました。
そして、自分の木が分かるように、自分で名前を筒に書きました。
原人と清水さんが、ショベルで植樹用の穴をあけていきます。
一方で、看板 に「コロボックルの森」や隊員一人一人の名前を書いていきました。
いよいよみんなで実生と竹筒を持って、森に入ります。
「ここにしよう!」「ぼくはここ!」と、次々に決まります。
小さいスコップで穴を広ひろげて、実生を植えていきます。
まず竹筒を倒れないように穴にたて、中に実生を入れて、筒の周りと中に土を入れます。
実生が抜けないようにしっかり土を入れた後は、水みずをたっぷりかけて終了です。
夏に準備を始はじめた「コロボックルの森づくり」も、みんなでいいスタートを切ることができ
笑顔で集合写真に写りました。
このあと、ドングリを10個ずつ拾って、来年植樹する実生をそれぞれ家で育てることを約束して、解散しました。





支援団体活動レポート