平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
45 栃之瀬小学校 徳島県 「栃っ子体験塾 in 祖谷川」
近くを流れる祖谷川で、川の流れの素晴らしさと、危険性を体験し、「ふるさと祖谷」のすばらしさに気付き、ふるさとを大切にしようとする心と態度を養う企画。

「栃っ子体験in祖谷川」 [7/22]

 日  時:平成18年7月22日(土)
 場  所:三好市東祖谷字新居屋の祖谷川 栃之瀬小学校校庭
 参加者:子ども30名、保護者31名

<活動1> 川の活動

 1.「川の学習」

 ライフジャケットを付けて河原へ降りていく。
 美しい川がそこには流れている。
 すぐには水には入らず、まず「川の学習」が始まった。
  a.川はプールとは違って、流れが急な所や深い所があるなど
    変化があること。
  b.底の石にはこけが生えていて滑りやすいこと。
  c.流されるときは、足を下流に向けて流されること。
    (岩に頭を打たないようにする)
 その後、実際の川を示しながら川の部分の名称を知らせ、
 淵には勝手に入らないことを確認してから、水の中に入って行った。


 2.「水生生物の観察」

 川底の石を拾い上げて観察開始。
 石の表面で何か動く物を見付けて調べ始める。

 「こんな小さい虫がいる。」
 ルーペで見ながら、驚きの声。
 「ヒラタカゲロウかな?」
 「きっとそうじゃな。」
 他の子ども達も、テキストや指標下敷をもとに名前を確認する。
 「きれいな水に住んでいる虫じゃなあ。」


 3.「川遊び」

 「あ!魚が居る!」
 「網。早く持ってきて。」
 「こっちへ、行っきょる。」
 「あれ?わからんようなった?」
 川の中に顔を付けて、水の中にいる魚を見付けてはしゃぐ子ども達。
 なかなか網では魚はすくえないようでした。
 でも、目の前を泳ぐ魚を見ることができて、とても感動的でした。

 4.「いかだ作り・いかだ乗り」

 丸太を組んで、ロープで順に縛って行きました。
 お父さんに教えてもらいながら、協力していかだを組立てました。
 完成した時は 「みんなが力を合わせたからできたんだな、と思いました。」 と感想を述べてくれました。
 いよいよ川へ繰り出していかだ乗りです。
 大人の人に引っ張ってもらったり、竹竿を使ってみたりして、楽しく遊びました。








<活動2> 祖谷の伝統郷土料理「ひらら焼」作り

 1.「料理の準備」

母親が手を添えて野菜を切る場面も

「ひらら焼」には、
大きな祖谷の豆腐「岩豆腐」が入ります

 2.「調理」  

「薪は僕たちが作るよ」
お父さんがのこぎりの使い方を教えながら

「細い木は、こうやって足でおれるよ」

ご飯も飯盒で炊こう

 お父さんが材料を準備して、知恵を絞って作ったカマドで飯盒を炊きます。
 「うまく炊けるかな。」と心配顔のお母さん。「薪をもっと入れた方がいいかな?」と試行錯誤のご飯炊き。
 子ども達も「暑い。煙たい。」と言いながら、一緒にご飯炊きを楽しむ。

 「ひらら焼」の煮込みが始まる。
  a.鉄板の周りに味噌を盛る
  b.炭火で鉄板を熱する。
  c.酒・調味料などを入れる。
  d.あめご・ジャガイモ・なす・鶏肉・祖谷の岩豆腐・タマネギ・ししとう・キャベツを順に入れて煮込む。
  e.味がしみこめば完成。

「味はどうかな?」
「これは、濃い。水とお酒を足して。」

「やっと完成。」
おいしい「ひらら焼」のできあがり。

 3.「会食」

飯盒で炊いたご飯も
ふっくらとおいしそうに炊きあがりました。

「早く、僕にもついでよ。」
そんな声が聞こえてくるような

<活動3> キャンプファイヤー

 1.「ファイヤストームの準備」

 近くの製材所から買ってきて、一生懸命に木を組み立てるお父さん達。
 一段、二段、・・七段
 人間の肩まで高く丸太を組んで、立派なファイヤーストームの木ができました。

 2.「キャンプファイヤーの開始」

 お父さんが演じる「火之神」から、5・6年生が代表して、分火してもらいました。
 そのとき、夏休みの誓いを一人一人大きな声で発表しました。
 そして、「火の守」達が、中央の木に点火して
 「もえろよもえろよ・・・」の歌が一段と大きな声で合唱され
 初めの儀式のフィナーレを迎えました。

 楽しい出し物やゲームをして、夏の楽しい夜は終わりました。  

 「今日一日楽しくできたのは、みなさんのお父さんやお母さんが協力してくれたからです。
 みんなで感謝の気持ちを込めてお礼を言いましょう。」
 「ありがとうございました。」
 子ども達の大きな声で最後の式も終わりました。

 「今日一日本当に、本当に楽しかった。」
 5年生の女子が帰るときに、お母さんに言っていて一言が、心に残りました。





支援団体活動レポート