平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
44 ボーイスカウト鳴門第9団 徳島県 「TOKUSHIMAと遊び隊」阿波っ子わが町を体感する!
徳島の渓流、海、まち、島の異なった自然環境をフィールドに、先人の知恵を借りながら環境を生かして、工夫・利用して生活する力を身につける活動。

「TOKUSHIMAと遊び隊」 第1回・TOKUSHIMAの渓流と遊び隊 [7/16]

 日  時:平成18年7月16日(日)
 場  所:左右谷川河原(神山町)
 参加者:子供37名、保護者35名、指導者8名

 目的:
 ①環境を活かし、工夫して生活する力をつける。
 ②わが町(徳島)・自然が大好きと感じ続けられるよう、活動ができる姿勢と心をはぐくむ。
 ③「どんな環境も味方に付け、たくましく生きていく」自信と自立心を養う。
 ④普段の生活環境にも活せる。

 今回のポイント:
 ①子供達が自分たちの力を知るために、子供たちだけの小グループを作り
   手順等を「教えない・手は出さない・見守る」体勢で活動を進める。
 ②判断力と自主性を引き出す目的で、必要な物も最初から渡さず「要る」と思う物を本部に取りに行く形にした。
 ③子供たちが見て感じて学べるよう、保護者だけのグループで同じ活動をしているコーナーを作った。
  (かまどなど)

 ①かまど造りに挑戦 「川魚を食べるために・・・」
 かまどで火を焚くには何が要る?
 ・大きな石を集めてこよう!
 ・焚きつけになる物も要る
 ・火をつける物も要る
 ・どうしたら火をおこせるの?
 失敗と相談を繰り返しながら、かまどを造る子供たちでした。

 「自分たちで、大きな石を集め、かまどをつくり
 なんども失ぱいしながらひをおこしました。
 マッチの火はすぐに消えてしまい何どもやり直したり、うちわであおいだりと
 とてもたいへんなさぎょうでした。」

 ②魚釣り 「お腹がすいたら、食べ物調達!」
 つり竿の仕掛けも自分たちでしました。
 

 「なんべんもえさをとられていたけど、つれてうれしかったです。」
 「つったとき、すごいてごたえがあっておもしろかったです。」

 ③魚拓 「釣った魚を記録したい!」
 せっかく釣った魚、食べてしまう前に記録したい!
 ・魚拓ってどうするんだっけ?
 ・ぬめりとって・・・
 
 「ぼくは魚たくがこんなにかんたんに作れるとは思いませんでした。
 作るのも楽しかったです。もっと作りたいと思いました。
 これからも、魚をつったら、魚たくを作りたいです。」
 「自分でつった魚でぎょたくを作ったのが楽しかったです。その後ないぞうを取って、くしにさして焼きました。」

 ④串焼き 「魚を食べやすく料理する」
 大人がするのを見よう見真似で料理しました。
 真剣に手元を見つめる顔が印象に残っています。

 食べるのって大変。
 竹串に刺して、かまどで焼いて…、
 お魚の命をいただいて、
 元気なからだができるんだ。
 自然の恵みに感謝。

 「うめえー!自分でつった魚はとってもおいしかったです。」
 「まっている時間はとても長く感じました、それはとてもおいしかったです。
 魚も生き物なので大切にしていこうと思います。」
 

 ⑤好奇心に任せて、渓流を楽しむ
 「大きいのつかまえた!!」
 釣るのも楽しいけど、手づかみでつかまえるのに夢中。
 小1でも、魚をポケットに入れながら
 4匹つかまえて帰ってくる子もいました。たくましい。

 「ニジマスをつかむと、とても、ヌルヌルしてにげられたりしたけど
 なんとかつかめてうれしかった。」
  川虫。「これで魚がつれるんやって!」

その後…川虫さがしに夢中!

さわがに。

とんぼ。

風呂遊び。

船あそび。

追込み漁…。

 感想:
 自分たちの力だけで…となった時、保護者の助けを求めたり
 魚が焼けずあきらめて捨てようとする場面も見られた。
 しかし、「魚の命をいただいて生きている私たち、命を粗末に扱わず食べれる分だけ採る。保存する。」
 という話の後は、燃やして捨てようとしていた魚を焼きなおして食べる・持ち帰るという方法を子供たちは見つけた。
 一方、グループ分けで、子供同士の相談や他グループから研究する姿が強くなってきた。
 短時間で、たくさんの生き物を見つけ、川遊びを考えたり、川の水を飲もうとしたり、靴で水を運ぶ子もいました。
 そのたくましさは、そのまま伸ばしたい。
 多くの楽しい自然体験を重ね、「徳島で育ってよかった!」「いつまでもこうして遊べる環境にし続けたい!」
 という、心を育てる種まきにしよう。





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