平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
41 NPO法人 さんぴぃす 兵庫県 「芦屋川探検隊 ~モクズガニの遡上をみんなで助けよう!」
芦屋川は住宅地の中を流れる河川だが、良質な水質を維持している。中下流部ではモクズガニが棲息しているが、堰堤などによって遡上が阻止されている。そこで、堰堤にかける橋を設置する活動を行ないながら、餌となる水生生物などの調査も実施する。

「芦屋川探検隊 ~モクズガニの遡上をみんなで助けよう!」
芦屋川探検隊 特別講演会 [11/12]
 日  時:平成18年11月12日(日)
 場  所:芦屋市立美術博物館
 参加者:小学生28人、保護者6人、一般参加者8人、ボランティア・スタッフ6人
 特別講師:フォトエコロジスト 新村安雄さん

芦屋川探検隊の特別講演会として、岐阜県の長良川のアユの保護活動を長年行ない、川をもっと豊かにする活動を全国規模で展開している写真家の新村安雄さん(フォトエコロジスト)をお招きし、一般の方も対象とした公開講演会を開催しました。

新村さんは、この日のために実際に芦屋川に潜り、芦屋川のアユやモクズガニの水中での様子を撮影したビデオを見せてくれました。また、長良川で撮影したアユの産卵の様子や、産卵後雄のアユが死んでいく様子などを撮影したビデオも見せていただき、生物の命の尊さと生物同士のつながりについて、わかりやすく教えてくださいました。
アユの雄は、産卵が終わるとほとんどそのまま死んでしまうそうですが、その死骸が実はモクズガニなどのエサとなり、命が受け継がれていくこともわかりました。
また、新村さんは、実際に芦屋川に潜ってわかった事として、思った以上にモクズガニが多くでビックリした。しかし、芦屋川にも長良川のように、多くのアユがいることもわかったので、モクズガニのエサになる生き物が多いからこそ、モクズガニも多く生きていけるんだと教えてくれました。
新村さんも言っていましたが、モクズガニはとてもおいしいカニなので、単に保護して増やすだけではなく、みんなでいっぱい食べられるようになればいいな。といった参加者(小学生)からの声も多く聞こえてきました。

また、今回の講演会では、GISを使った自然観察情報の収集サイトのお披露目も行なわれ、今後、芦屋川や周辺地域で見つけた様々な生物の情報をみんなで集め、地域の生涯学習や学校での環境学習などにも使えるようになったことの発表もあった。
※芦屋市と近隣地域の自然観察結果をGISを使って集められるwebページ(どなたも自由にお使い頂けます)
  http://be2.sanps.com/gis/index.htm

水中で撮影したアユやモクズガニの様子を見ながら 新村先生の話を聞く
長良川で行なわれている観察会と
その際行なわれているモクズガニの試食の様子を見る
(右は茹で上がったモクズガニ)



支援団体活動レポート