平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
41 NPO法人 さんぴぃす 兵庫県 「芦屋川探検隊 ~モクズガニの遡上をみんなで助けよう!」
芦屋川は住宅地の中を流れる河川だが、良質な水質を維持している。中下流部ではモクズガニが棲息しているが、堰堤などによって遡上が阻止されている。そこで、堰堤にかける橋を設置する活動を行ないながら、餌となる水生生物などの調査も実施する。

「芦屋川探検隊 ~モクズガニの遡上をみんなで助けよう!」
堰堤に設置するモクズガニの遡上を助ける橋をみんなで作って 川に設置しよう [8/6]

 日  時:平成18年8月6日(日)
 場  所:芦屋市民センター、市民センター前の芦屋川
 参加者:小学生47人、保護者10人、ボランティア・スタッフ10人

今回の活動は、いよいよ芦屋川の堰堤にモクズガニの遡上を助ける橋をかける作業である。
当日は、大変天気が良く、芦屋市民センター前の河川敷での橋作りは、日頃元気いっぱいの子ども達も、ちょっと暑さのためか、元気さに欠けるシーンもちらほら。。。
しかし、休憩時間に芦屋川に入ったとたん、日頃の元気がよみがえり、最後まで一生懸命遡上用の橋作りを行なってくれました。

今回作成した橋は、極力天然素材が良いと考え、大(19mm)、中(12mm)、小(通常の荷作りひも)と3本の太さの違う麻ロープを使って作って編んだ縄梯子タイプの橋。
各班毎にモクズガニがどうすれば上手に登れるかを考えながら設計図を作り、その後、実際の橋作りに挑戦しました。
川への設置には、細い竹を杭に使い、体積した土に埋め、更にその上に根を生やしている植物などに細い麻ロープで縛る形で固定をしました。
全部で5つのそれぞれ工夫を凝らした縄梯子が出来上がり、当日のうちにそれぞれ堰堤に設置し、今後観察を続けていく予定です。

設置した縄梯子をやや遠くから見ると、堰堤に既に生えている草木と調和され、ほとんど違和感なく見えることに、最後まで設置を手伝って下さったボランティアスタッフの方々は、更に驚いていました。

カニの気持ちになって 登りやすい橋をみんなで考えたよ
暑さに負けず、一生懸命橋つくりに挑戦している参加者たち
出来上がった橋を班ごとにお披露目(5班で5本の橋が出来ました) 高さ3mの堰堤に作った橋を
設置しました

橋の設置状況
(水しぶきが少しかかるように
滝状に流れる水の脇に橋を設置)

橋を設置した市民センター前の堰堤
前に1本・後に4本橋を設置

橋つくりに参加してくれた子ども達



支援団体活動レポート