平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
20 八王子市立由木西小学校 東京都 「お台場のルーツをたどる旅」
かつて同地の松材を伐り、相模川から品川沖のお台場造営に使われたという資料をもとに、松材が伐られた場所からお台場までをたどりながら、地域の歴史と文化に関心を持たせるという体験活動。

「お台場のルーツをたどる旅」 第4回・お台場に渡る [11/3]

 日  時:平成18年11月3日(金) 10:00~13:30
 場  所:東京都港区田町駅からお台場
 参加者:子ども8名、おとな5名

 7回シリーズの第4回目。
 今回はゴールとなるお台場に行きました。
 かつては船でしか上陸することができなかったのですが
 今は乗用車やモノレール・鉄道などの交通手段を使うことができます。
 でも今回は、レインボーブリッジを歩いて渡る方法をとりました。
 天気にも恵まれ、巨大な橋の上から、はっきりとお台場を見ることができました。
 空をとぶユリカモメの気分で・・・

 1. お台場を調査した資料館

お台場は全部で6つ作られたのですが、現在残っているのは第3・第6の2つだけです。
田町の駅前にある港区立港郷土資料館は7年前に鉄道建設工事のために解体される第1台場の調査をし
その報告書を出しています。
その本は当館で手に入れることができますが、お台場のことを知るにはもっともよい資料だと思います。

 2.田町駅から橋をめざす

田町駅から橋までは海に向かってまっすぐな道が続き、運河にかかる3つの橋を渡ります。
ペリー来航の頃は海だったところに今では見上げるのに首が痛くなるほど高いビルが次々と建てられていました。
でも空き地にはクローバーがあり、子ども達は四つ葉探しに夢中。
さらに歩くと海の香りが強くなり目の前に高速道路の巨大なループが見えると
レインボーブリッジの「芝浦側遊歩道入口」に到着します。


港区立港郷土資料館

四つ葉のクローバー見っけ

スタート地点 田町駅

 3.レインボーブリッジを歩く

レインボーブリッジは1993年に開通した全長798mの大きな吊り橋です。
橋を歩いて渡ることのできるレインボープロムナードは1.7kmあり、はじめはエレベーターで一気に約50m昇ります。
好天に恵まれ素晴らしい景色を望むことができましたが
橋の下を通る船が豆つぶのように見えるくらい高いので思わず足がすくんでしまいます。
その上、歩道のすぐ横を猛スピードで車がひっきりなしに走り
風がないのに橋が揺れるのでドキドキしながら渡った人もいたと思います。
でも5分もすると慣れてきて空中散歩を楽しむ余裕がでてきました。
橋の真ん中近くに来ると、現在立ち入り禁止となっている「第六台場」を間近に見ることができます。
鑓水で伐られた松材はこの島の築造に使われたと言われています。
当時は番人小屋もあったそうですが、今は一面樹木の緑に覆われています。
その隣にあるのが「第三台場公園」で、橋とつながっていてプロムナードのゴール地点でもあります。
すぐに海辺で昼食をとりましたが、食べ終わると子ども達は早速目の前にある海に入り自然観察。
まわりにはアミューズメント施設や高いビルが建ち並んでいますが
魚がいたり海草を見つけたりして、意外と豊かな自然を体感することができました。


南側通路

ここでもやっぱり水に入った

 4.第三台場を巡る

陸続きとなっている「第三台場公園」は、一般の人が立ち入ることのできるただ1つの場所です。
上から見るとほぼ正方形ですが、島の外側は高くなっていて内側はくぼんでいて芝生の広場になっています。
また、武器をしまった跡もあります。
攻撃をするために作られた島ですから複雑な地形になるのは当然ですが
当日はその広場で大勢のワンちゃんと飼い主の人たちが集まってのどかに過ごしていました。
近年再建された砲台跡で記念撮影をしましたが
築造以来一度も大砲を発射していないこの場所は平和のシンボルと言えるかもしれません。
前回は4歳児2名が最年少でしたが、今回は2歳の子が参加。
全行程約3.5kmありましたが、最後まで元気に歩きました。


島の中から外側を見る

砲台跡で記念撮影

港区と韮山町の交流記念碑




支援団体活動レポート