平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
20 八王子市立由木西小学校 東京都 「お台場のルーツをたどる旅」
かつて同地の松材を伐り、相模川から品川沖のお台場造営に使われたという資料をもとに、松材が伐られた場所からお台場までをたどりながら、地域の歴史と文化に関心を持たせるという体験活動。

「お台場のルーツをたどる旅」 第2回・あゆつり街道を歩く [7/15]

 日  時:平成18年9月2日(土) 9:00~14:00
 場  所:神奈川県城山町小倉橋付近(松材運搬の中継地)
 参加者:子ども16名 おとな12名

 7回シリーズの第2回目。
 前回は本校の学区にある
 お台場の礎となった松材を伐採した跡地を見学しましたが、
 今回はその松材を相模川まで運んだ陸路をたどり
 最後に松材を川に落とした場所を見学しました。
 その後、河原で野鳥観察や魚つり、石の工作などをして楽しみました。


来年の1月に、伐った場所から相模川までの
約10キロを歩く活動を計画していますが
まだ残暑も厳しいので今回はコースの途中まではバスを利用
「原宿」というバス停で下車。
ここは今から150年前に松材を運んだ人々が休憩した所だったそうです。
私たちもそこで休憩し、いざ出発。

昔の道をたどっている途中で、地元の農家の方からお話を伺いました。
この道は、相模川の鮎を江戸に運ぶ
「あゆつり街道」とも呼ばれていたことを知りました。


強い日差しの中約1時間歩いてやっと相模川の河原に到着。
さっそく河原で勉強会が始まりました。
講師は八王子市郷土資料館に長年勤められていた光石知恵子さんです。

光石さんは、約30年前に松材伐採の地元「鑓水村」の
名主の家にあった古文書を仲間の人達と一緒に解読し
お台場の造営に鑓水の松が使われていた事実を発掘した一人です。

この日は、古文書や絵図のコピーを用いながら興味深い話をしてくれました。
中でも松材は「いかだ」にしたのではなく、帆掛け船に載せて運んだという話は予想外でした。
また、30年前に調査した時にはなかった「新小倉橋」が架かり
周囲の様子がとても変わったことにびっくりしたそうです。

勉強会の後は河原で野外料理。
学校で焼いた炭を使って、焼きそばとバーベキュー、そしてラーメンを作りました。

午後は、河原で去りゆく夏をそれぞれに楽しみました。


野外料理

石の工作コース

魚釣りのチャンピオンは
1年生の女の子

ハゼの仲間がたくさんつれました

石の上にカワセミ発見
同時に4匹も見られました

川遊びの危険防止の必需品
ペットボトル付きのロープ




支援団体活動レポート