平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
16 八王子市立上川口小学校 東京都 「みんなで自然体験推進計画2006」
低学年にはたんけん隊、高学年には自然調査隊として、地域の愛鳥ボランティアとともに、年間を通した野鳥観察会や自然的教育素材を活用した教育を計画。

「みんなで自然体験推進計画2006」 今年度の活動計画等について [2006.4-8]

 恵まれた自然環境を生かした体験活動を様々な教育活動を取り入れながら、
 地域や自然を愛する心情やたくましく生きる力、生命を尊ぶ心、自然環境を大切にする心など
 豊かな心の育成を図る。

 <1.3年生の夏休みのある日に>

夏休みも後半に入った8月15日。
春から育てたスイカ(うわあー!大きいな!)ができたので、3年生みんなで分けることにしました。
(みんなといっても4名なので、一人分が超たくさんあってとっても嬉しいです)
スイカの他に、小さいけれど4個のかぼちゃ(これはとても甘いカボチャでした)、そしてピーマンも収穫できました。
このスイカのおいしいことおいしいこと。
先生や職員のみなさんにもおすそ分けをしてあげました。
その他、校長先生が育てたトマトとシシトウも分けていただき、たくさんのお土産ができました。
とてもうれしかったです。

思えば、5月から畑作りを行い、みんなで汗を流し、一生懸命に取り組んできました。
6月と7月には、雑草とりもよくがんばりました。
みんなで汗を流した分、畑でとれた作物は、とってもおいしかったです。
大地の恵みに感謝感謝です。また、今、畑には落花生とサトイモができています。
これから秋の収穫に向かい、またまた楽しみです。
秋の3年生のお知らせを楽しみに!

 <2.4・5・6年の「シイタケ」ゲット!>

9月21日。体育館うらのシイタケの原木にたくさんのシイタケが出始めました。
涼しくなり、キノコもニョキニョキと姿を見せてくれました。
この原木に約4000発の菌糸を植え付けたのは、今から3年ほど前です。
全校で取り組み、その当時高学年だった人たちはもう中学生。
今回は、その頃一緒になって菌糸を打ち込んだ4年生から6年生がシイタケ狩りをしました。

子どもたちは、遠い記憶をたどりながら、
「そんなことやったかな?」「すっかりとわすれちゃったよ」と言っている子もいました。
ここ数年、余り多くのきのこがとれず、半ば諦めていたのですが・・・。
写真でも分かるようにキノコの大豊作です。
みんな自分の手では持ち切れないほどの椎茸を取りました。記念にみんなで写真をとりました。

4年生、5年生が取っても、まだまだたくさん残っているようで
栄養士さんにお願いして、給食にいれてもらいました。それでもまだまだ残りましたが、
次の日6年生が取りにくると、アッという間にシイタケがなくなりました。
それにしても、ものすごい取り方でたくましい6年生です。
さて、次の豊作の機会を待って
今度は1年生から3年生も呼んで、全校でシイタケ狩りをしたいものです.

 <3.2年生の自然豊かな校庭での虫取りと葉っぱ探検隊>

9月には虫取りを行いました。
いろいろな虫をたくさん捕まえることができました。
大きな網をもって、みんな昆虫少年・少女です。
どんなチョウが捕まえられたかというと、ヤマトシジミ、スジグロシロチョウ、
モンシロチョウ、ヒョウモンチョウなどでした。
また、バッタやコオロギ、それにカマキリもたくさん取ることができました。
自然が身近にあってもそれに触れる事が少ない子どもたち。恵まれた自然もそのままでは宝のもちぐさねです。
多くの昆虫との出会いを通して、生命のもつ意味などを感じ取っていくのでしょう。
その後、子どもたちは、休み時間になると、一目散に校庭にでて、大きな網を振り回していました。

昆虫の観察の次に、生活科で葉っぱ探検隊を行いました。
まず、ケヤキの葉をとり、みんなで手で触り、そのざらざら感を確かめ
他にどんな葉があり、どんな感触があるかの探検をしました。
「うわ!ふわふわだ。」「こっちの葉はつるつるだ。」などなどの連発。
次に鼻を使って、いろいろな葉っぱのにおいをかぎました。
「とってもいいにおい」「この葉っぱは超くさい。」「アメのようなにおい」などなど
思い思いの自分の言葉でいろいろと発見しました。
最後にみんなで集めて葉っぱを自分たちでグループ分けの観点を決めて仲間分けして楽しみました。
これほど、子どもが葉っぱと真正面から向き合ったのは初めてでしょう。
自然の中で過ごすことも自然体験そのものですが、
自然の構成要素である植物や昆虫をじっくりと眺め、観察力をつけることも
大切な自然体験の大きな意味であると感じました。





支援団体活動レポート