平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。
NO | 学校・団体名 | 都道府県 | 企画の概要 |
16 |
八王子市立上川口小学校 |
東京都 |
「みんなで自然体験推進計画2006」 低学年にはたんけん隊、高学年には自然調査隊として、地域の愛鳥ボランティアとともに、年間を通した野鳥観察会や自然的教育素材を活用した教育を計画。 |
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「みんなで自然体験推進計画2006」 今年度の活動計画等について [2006.4-8]
恵まれた自然環境を生かした体験活動を様々な教育活動を取り入れながら、
地域や自然を愛する心情やたくましく生きる力、生命を尊ぶ心、自然環境を大切にする心など
豊かな心の育成を図る。
<1.平成18年度上川口小学校野鳥観察・自然観察プログラムより>
(1)学校経営方針より(平成18年4月)
・少人数、小規模校の良さを生かし、児童一人一人を大事にした教育
・人と地域、自然とのつながり、ふれあいを大切にした活動
これは、本校の教育活動全般に共通した特徴である。
特色ある教育活動として、「全校野鳥観察会」を柱とした自然観察学習がある。
自然に親しみ、五感を働かせ、分かったことや疑問に思ったことなどを
観察カードや新聞、パソコンにまとめさせたりする活動を通し
「豊かな感性」と「観察力」「想像力」「表現力」などの『生きる力』を育てる。
そして、心豊かな思いやりのある子どもを育てていく。
(2)愛鳥教育の目標
・自然に親しむとともに、五感を働かせて自然を観察する能力を高める。
・生き物のつながりに気づき、生活の場としての環境を大切にする態度を育てる。
・自然豊かな上川の地域に対し、愛着と誇りをもつ。
(3)児童の実態
・月々の観察会など体験的に学んでいるが
体系的にまとめたり、発信する表現力などの育成が必要である。
(4)地域・保護者の願い
・月々の観察会などで上川の地域を歩き、地域のよさを発見し
上川の地域に誇りをもってほしい。
<2.平成18年度7月までの活動実践>
(1)月例野鳥観察会について
本校の野鳥観察会は、八王子・日野カワセミ会の支援をいただき、数年前より毎月実施している。
生活科・総合学習の学習計画にも明確に位置づけられており
児童も毎回の観察会を大変楽しみにしており、意欲的積極的な学習ぶりである。
特にカワセミ会の人とのふれあいを通し人とのコミュニケーション能力の向上にも役立っている。
野鳥に対しての興味関心も高く、知識も豊かであり、探求心にあふれているといえる。
毎回の観察会において、鳥の種名を知るだけに止まらず
児童から「鳥の飛び方」「鳥の食べ物」「鳥の体のつくり」などの質問もだされている。
また、野鳥のみならず、昆虫や植物などの自然対象物についての観察力も高まってきている。
さらに、雨天の場合には「愛鳥講座」として
野鳥についての話やクイズなどをカワセミ会の人にしてもらい、野鳥や自然観察の方法などを学ぶ機会にしている。
もちろん質問コーナーでは、児童の素朴な質問なども多く出されていた。
このような自然豊かな地域で、鳥や虫、植物を探しながら散策し
美味しい空気を胸いっぱいに吸い込むことができ、児童の心身の発達にも大変重要であると思われる。
(2)5年生の水田体験学習について
本校体育館裏には、かつて水田耕作が行われていた谷戸があり、現在では休耕田のままである。
そこで、本校は数年前により、5年生の社会の産業学習である稲作を児童が実際に体験する活動を行っている。
少人数であるために10坪ほどの広さであるが
児童は田おこし・代かき・田植えをしながら、土の感触を楽しむことができた。
子どもたちはこれらの活動を通して稲作作りの大変さ等を知ることができたといえる。
また、豊かな自然に恵まれた、自分たちの郷土についての愛着と誇りをもつことができた。
その後、稲は順調に育っており、たわわに実り始めている。
先日も鳥よけの網をはり、収穫の日を楽しみにしているところである。
<3.平成18年度9月以降の活動実践報告予定>
(1)3年生の秋の実りの収穫祭より
(2)2年生による生活科「虫探し」より
(3)全校野鳥観察発表会より
(4)4年生の椎茸栽培大成功より
(5)各学年の谷戸の自然探しより
(6)上川口小学校ホームページの「野鳥ミニニュース」「上川の自然」より
などなど。
※詳細は後日に発信する予定