平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
15 NPO法人 むさしの里山研究会 埼玉県 「里山体験プログラム」
「生き物」「農業」「食」をキーワードとした自然体験活動で、里山ワクワクコース、里山チャレンジャーコース、里山スローフードコース、里山ネイチャーコースなど参加者の年齢と目的に合わせたプログラムが特徴。

「里山体験プログラム」 8月の体験プログラム実施状況 [2006/8]

 「暑い時は川で遊ぼう」
 日  時:平成18年8月4日10時~13:00、8月5日10:00~14:00
 場  所:風布川
 参加者:(4日)大人2名、子供3名、幼児1名 (5日)大人10名、子供16名

 両日ともに川遊びにふさわしい暑い日になりました。
実施した風布川には以前ゲンジボタルが乱舞していたのですが
有料道路建設に伴う河川の改修工事によって、すっかり影をひそめてしまいました。
その反面流れがゆっくりとなり、子供が安心して遊べるような川になりました。
 この川の源は日本百名水に設定された日本水(やまとみず)ですので、水はとてもきれいです。
今回はこちらであれこれ企画せず、子供達がそれぞれ自主的に川で遊んでもらうようにしました。
すると、子供達はサワガニを採ったり、川沿いに生えているクルミの実を採って食べたり(石でたたきつぶして)
流れ着いていた丸太をみんなで運んでシ-ソ-にしたりと、とおもいおもいに楽しみました。
帰りには川で拾った石に絵や文字を書き、思い出としてお土産に持ち帰りました。
 短い時間でしたが、幼児から保護者の大人まで、水遊びの楽しさを満喫したようです。
とくに、5日に参加されたみなさんは東京都江東区の方々でしたので
沢での遊びは良い思い出になったことと思います。

 「マスのつかみ取り・ザリガニ釣り&カヌ-体験」
 日  時:平成18年8月19日(土)14:00~20日(日)14:00
 場  所:アバ音楽の森施設(深谷市広谷新町18-4)
 参加者:(19日)大人6名、子供8名 (20日)大人7名、子供13名、幼児1名

当会のイベントとしては始めて、1泊2日のプログラムですが、日帰りもOKということにしました。
今回はNPO法人あば音楽の森との共同企画です。
より充実した体験プログラムを提供するには、当会だけではなく他のNPOとの連携が不可欠であると考えており
今回はそのための試験的な意味もありました。

1日目はマスのつかみ取りと、ピザ作りです。
暑い時期のイベントですので、冷水魚であるマスが弱ってしまうのではないかと心配だったのですが
山からの侵出水をホ-スで引いてきて池に流し放しにすることで、元気な状態が保たれました。
水を落とした池に一斉に子供達が入ると、
逃げまどう魚とそれを追う子供達とのバトルが賑やかに繰り広げられました。
子供達は予想以上に捕まえるの上手で、マスは40匹ほど放したのですが、30分ほどで捕り尽くしてしまいました。
4才の幼児も1匹元気なのを捕まえて満足気でした。
捕まえた魚はすぐにスタッフが内蔵を取り除き、冷蔵庫に保管して塩焼きの準備をしました。

魚捕りの次は、ピザ作りです。
子供達が粉をこね、発酵させてからサラミやトマトなどおもいおもいにトッピングし、自分用のピザを作りました。
ピザは専用のカマで焼く本格的なものです。
ピザが焼けるまでの時間を利用して、マスを串焼きにするための串作りやスイカ割りを行いました。
ピザとマスの塩焼き、それにスイカをおやつとして、午後5時頃に1日目のイベントを終了しました。
宿泊者はその晩バ-ベキュ-の夕食と花火を楽しみました。

2日目は10時~14時までの予定で、カヌ-とザリガニ釣り、ソ-メン流しと盛りだくさんです。
先ず近くのため池に行き、カヌー乗りに挑戦。参加者の中で、カヌ-乗りの経験者はたった2人です。
そこで、最年長者でカヌ-経験者の中学1年のT君がトップバッタ-となりました。
T君はこわごわとこぎ出し、ぎごちない手つきながらも転覆する心配はなさそうです。
それに見て勇気づけられた子供達が、次々とカヌ-が岸辺から離れて行きます。
付き添いの大人達も乗り始めました。こうして池面はカヌ-でちりばめられ、普段にない賑わいをみせました。
カヌ-に飽きた子供達は、その池の隣にある浅く小さな池でザリガに釣りを始めました。
前日下見をした時には、ショクヨウガエルのオタマジャクシはいるものの、ザリガニの気配は全くありませんでした。
かわいそうだが釣れないだろうと思っていたところ、予想に反して合計12匹も釣れました。
アシの茂みに隠れていたようです。
2時間ほどたちおなかも空いてきたのでそろそろおしまいにしようと、池をみるとまだ1糟浮かんでいます。
T君です。さすがに経験者は違う!と感心したのですが、あとでこっそり聞いたところでは
「舵が取れず岸辺に到着できなかった!」そうでした。

昼食はそうめん流しには付近で採った野草と茹でたてのザリガニです。
真っ赤にゆだったザリガニのしっぽをこわごわ食べてみました。
背ワタを食べると泥臭いのですが、これを除くと結構いける味です。
子供達も「エビの味がする」と喜んでいました(エビだもん当たり前じゃ!)。





支援団体活動レポート