平成18年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援50団体の企画より、
その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。


  活動レポート    

NO学校・団体名都道府県企画の概要
9 下仁田町立青倉小学校 群馬県 「青倉川調査 青倉自慢の川ノリは元気だ!」
青倉川上流域に入り、川ノリ、水生昆虫などを調べる活動を通した環境教育。採取した幻の川ノリを生食したり、乾燥させて食べるなど、川ノリを味わい、自然の恵みに感謝する心を育む。

「青倉川調査 青倉自慢の川ノリは元気だ!」 [8/5・8/23]

 日  時:8月5日(土・晴れ)、8月23日(水・晴れ)
 場  所:下仁田町青倉土谷沢
 参加者:第1回 児童12名、保護者5名、教師3名 計20名
       第2回 児童21名、保護者8名、教師2名 計31名
 講  師:宮原義夫先生(東農大二高勤務)

 3回野外での活動を計画しました。
 1回目は梅雨末期の大雨の影響で、川が増水し、やむなく断念。
 2回目、3回目は天候にも恵まれ、充実した活動ができました。

~ 第2回 水生昆虫調査 ~
清流「青倉川」は利根川の支流鏑川の一つの水系です。水はきれいです。
水のきれいさの指標となる水生昆虫を調べて、青倉川の素晴らしさを再確認しました。
講師に宮原義夫先生をお迎えし、水生昆虫・採集に関する基礎・基本を教えていただき
全員が川の中に入り、水生昆虫を採集しました。
気温は30℃を越えていましたが、水温は18℃。
心地よい環境の中、全員が流れの中の石の裏に潜む水生昆虫を網にゲットすることができました。
3センチを超えるオオクラカケカワゲラ、容器の中で他の昆虫に噛みついているヘビトンボにびっくり。
標本にするため、その命を奪ってしまいましたが
郷土の自然の素晴らしさを学ぶために許していただくことにしました。
講師の宮原先生に、詳しい種名を教えていただきました。
きれいな水に棲む19種類の水生生物の標本を作ることができました。
カワノリの生育状況を調べるため、ポイントとなる石に目印をつけました。

「青倉川のカワノリは元気です わたしたちも元気です」

~ 第3回 カワノリ調査・採集、チキンラーメン会食 ~
青倉のカワノリは、地域では昔から有名です。
採集に適しているのは8月中旬から8月下旬。
流れのはやいところの石や岩についていますが、増水するとちぎれてしまいます。
幸い大雨の影響がなく、8月5日から半月ほどで順調に生長していました。
調査・採集場所は川幅4~5m。水はもちろんきれいで水温は18.8℃。
前夜20mmほどの雷雨があり、水量が少し増えていました。
最初に3グループに分かれて、カワノリの生育状況調査、水生昆虫調査、水質調査を実施しました。
次に、少し下流域に移動し、全員でカワノリを採集しました。
水が勢いよく流れ落ちるところの石や岩には、特にびっしり付いている様子が見られました。
はやい水の流れの中に入り、子どもも大人も夢中になって
数センチほどに伸びたカワノリを手でとって「ざる」に入れました。
学校に戻り、採集したカワノリを洗い、計量しました。2kgを越える量でした。
家庭科室で採集したカワノリをチキンラーメンに入れ、みんなで食べました。
コリッとした食感があり、独特の風味で、チキンラーメンの味とよくマッチしていました。
にぎやかだった部屋も、「いただきます」の号令の後はしばらく静かになりました。
おいしくいただきました。
残ったカワノリは、分けて持ち帰ったり、ざるに入れて乾燥させ「干しのり」をつくりました。
※「8月25日の誕生日」をカワノリを加えて、早めにお祝いしました。

「子どもは元気でした。大人はもっと元気でした。これからも地域での活動をがんばります。」





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