平成17年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援30団体の企画より、その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。

  活動レポート    

部門団体名主な企画内容
一般 NPO法人 珊瑚舎スコーレ(沖縄県) 「山がんまり」(方言で山遊び)
借り受けた山林800坪を整地し、不登校・引きこもりなどの児童、生徒が、自生するアカ木を間引き、その材を利用してベンチ、テーブルなどを製作する。また、整地した土地にバナナやパパイヤの畑と作業小屋などを作る。

「山がんまり」 [12/20]

 日  時:平成17年12月20日(火)

 毎週金曜日に行っている「山がんまり」は
 「とぅんじーあしび」があったため火曜日になりました。




  今回は畑の肥料にするグシチャー(ススキ)を鋤き込む
  大仕事があるため畑仕事が中心になりました。
  ・グシチャーを軽トラ2台分山から刈って来るグループ
  ・畑の手入れをするグループ
  ・「山がんまり」の竈作りをするグループ
  の3グループに分かれました。
  畑の小松菜は豊作です。みんなで分けました。

  お昼は全員「山がんまり」に集まり小松菜を具にして
  肉うどんを焚き火場で作って食べました。

  午後は
  ・グシチャーをオシギリで10cm程度に刻むグループ
  ・古い堆肥場を整備し新たに作るグループ
  ・がんまりで竈を作るグループ
  に分かれました。
  それぞれの作業が終了すると
  今回は久しぶりに全員が畑に集まりお茶会をしました。
  気持ちのいい冬の夕暮れでした。


「山がんまり」 [12/23]

 日  時:平成17年12月23日(金)

 23日、今年最後の「山がんまり」に出掛けました。
 がんまり会場の東側を借りていた蜂飼いの又吉さんが北部に移動するので、
 その手伝いとお話を聞くためです。


巣箱の引越し作業

巣箱の蜜蜂


  作業が終わった後、又吉さんにいろいろ教えて頂きました。
  1番の収穫は戦前まで沖縄にあった赤ウンーム(赤いも)の
  株を教えて頂いたことです。
  「これはもう農業試験場にもないと思うよ。ここで大切に育てなさい。」
  と又吉さんに言われ、一同うれしくて「はい」といい返事が出来ました。
  巣箱から抜けた蜜蜂がアカギの木の枝に作っている巣も発見しました。
  「おそらくこの辺りにいくつかあるから、そのうち網で取って
  蜂蜜を食べなさい」と言っていただきました。

  そのほか、巨砲のような実をつける沖縄の山葡萄の株、
  パパイヤの雄花と雌花の見分け方、小さな芋だけれど大変美味しいという
  山芋の株、今では高級品になっている沖縄特産の「島バナナ」、
  物知りの又吉さんの話は楽しかったです。
  又吉さんは「また、遊びに来るからね。何かあったら電話すればいいよ」
  といって、お別れしました。

  帰りがけに伐採したアカギの幹を切って乾しておいた添木用の板を見たら、
  きれいな赤い色が目に鮮やかでした。
  竈作りもまだ途中ですが、完成が楽しみです。
  みんなでがんまり会場に向かって「よいお年を」と言って、
  今年の作業を終えました。

アカギの枝の蜜蜂の巣

山葡萄の株

赤ウンームを持つ又吉さん・島バナナ

パパイヤの雄花

竈作り

正面の山の鞍部ががんまり会場




支援団体活動レポート