□災害後の川の調査□
台風21号災害で被災した川の調査を実施した。
宮川の魚類に詳しいダム管理事務所の職員の方に講師をいただき、魚を捕獲しその種類、大きさなどを調べた。
災害後は魚が少なくなり、調査時も稚魚しか捕獲できなかった。
子どもたちはきれいな川では大きな魚がいるものだと思い込んでいたので意外だったようだ。
ただ、今は一見きれいに見えていても10m以上もある橋の上まで水がきたことや
現在の河床より5m下が去年までの宮川の深さだったことなどの説明を聞いていた。
稚魚がいることは今後への魚類の回復の兆しであるとわかった。 |
□野宿体験や災害時に役立つ調理□
電気、水がなくなった昨年度の体験を模擬体験した。
まず、調理は空き缶でご飯を薪でたいたり、炭で魚を調理したりした。
食材も畑に実ったものをとったり、チキンラーメンなどの保存食を工夫して食べた。
皿を洗うこと、トイレにも水を使えなくして、実際に災害時に発生する問題を体験した。
また、夜は外でブルーシートだけで寝る体験も行った |
□夜の動物調査□
災害により倒れて流されてしまった木に住んでいたムササビは無事なのかを調査した。
姿は確認できなかったが、新しい糞や食痕などを発見し、子どもたちはまだ住んでいるということを確信した。
また、夜道ではイノシシやシカなどを確認し、ムササビの鳴き声なども夜間に聞くことができた。
災害後被害を受けても動物は元気だということがわかった。 |
□被災地見学と川の調査□
川での体験で確認した大量の土砂が流れてきている場所である被災地を見学した。
また、実際に被害にあった人の話をきき、災害時の様子や災害のときに身を守る方法などを学んだ。
災害地の土石流発生地にもいき、森林荒廃の様子と災害の関連なども考えることができた。
被災地の川での調査も行い、災害状況が目に見えてひどくても、人間が復旧工事をしていても生き延びる
たくましい魚類の生息を確認できた。 |