平成17年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援30団体の企画より、その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。

  活動レポート    

部門団体名主な企画内容
一般 NPO法人 エコプロ(山形県) 「山形県立自然博物園における、学校向け自然教育プログラム。」
西川町の豊かな森、川、そして人々と触れ合うことで、郷土を愛する心、誇りに思う心をはぐくみながら、地域の自然の大切さを学ぶプログラムを季節毎に行う。

「山形県立自然博物園における、学校向け自然教育プログラム。」
 西川町立睦合小学校6学年 第2回総合学習 [7/15]


 日  時:平成17年7月15日(金)
 場  所:山形県立自然博物園
 テーマ :「緑のダム~ブナの森の保水と水の行方を理解する」

時 間 活動名・内容 場 所 備 考
9:30 ネイチャーセンター到着

9:40 {オリエンテーション}
今回の学習の説明

保水作用の実験(ペットボトル)
ホール 白田

一班 白田
二班 真鍋
10:00 {野外活動}出発
ブナ林トレッキング
ブナ原生林へ 班毎に
10:30 湧水を飲む 湧水
10:40 アクティビティ① 土の仕組み
・森林土壌を調べる
・土の柔らかさを体験
原生林入り口 各班
・シャベル2
・白い紙
10:55 移動
観察をしながらNC方面へ
ネイチャーセンターに向けて
11:15 到着
活動のふりかえり
次回活動の説明
ネイチャーセンター
11:20 解 散


 <活動を振り返って>
□子供たちの印象□
2度目ということで、指導をする私達ともすぐに打ち解け、スムーズに活動に入れた様子。
前回の春と比べて森の様子が一変したので、その違いに驚くと同時に前回との違いを次々と見つけ出し
多いに興味を持って行動していた。
□活動について□
今回のねらいは、水と森の関係を知ること。出発前に自作の“緑のダム”を利用して
森と水の関係を実験で確認した。
事前にブナの森の保水力について興味を持たせ、実際の森で土や森の意味を言葉と体験で説明した。
森から湧き出す湧き水を飲みながら実感できたことも効果大。
□子供たちの声□
振り返りの際に数人に感想を聞いた。
・身近にも自然があるが、身近な自然では発見できないことや新しい発見があった。
・においを嗅いだりかじったり、見るだけでは分からないことがあった。
・見過ごしてしまうところ(木の中や皮の下)にも生き物がいることに驚いた。
□その他□
原生林に入った瞬間に「枯れた木の後ろに大木の森がある、この景色すごいな」と言った子がいた。
(りゅうや君)


「山形県立自然博物園における、学校向け自然教育プログラム。」
 西川町立西川中1学年 第2回総合学習(夏) [8/11]


 日  時:平成17年8月11日(木) 9:30~15:00
 場  所:山形県立自然博物園
 テーマ :「雪の行方と水の行方」 六十里越街道 志津~弓張平~四谷を歩く

時 間 活動名・内容 場所(必要品) 担 当
9:30 志津温泉駐車場到着 トイレ有り
9:40 {オリエンテーション}
・自然体験学習の確認と春のふりかえり
 テーマ:ブナと森と水について ブナの花スケッチ 葉っぱの埋め込み
・今回のテーマの確認
志津温泉駐車場 眞鍋
10:00 {野外活動}
雪と水の行方 六十里越街道を歩く

アクティビティ
①六十里越え街道を知る
 石畳・茶屋跡・石碑群
②定点写真
 弓張平公園・弓張平茶屋跡
③マップ作製
 今回歩いた道をマップにする
 歴史石仏班・樹木班・植物班
志津~弓張平~四谷


志津~四谷

(デジカメ)

小班が最終地点まで担当し学校で構成等を考え完成させる。
(マップの雛型は用意)
4班体制
A:眞鍋 B:高橋
C:倉本 D:鈴木


エコプロ




エコプロ
14:30 四谷林道着 四谷林道駐車帯
14:40 {ふりかえり}
・各グループ代表の感想
・各グループのマップを紹介

次回活動の説明
林道駐車帯 眞鍋

各班生徒
15:00 解散・出発 四谷林道

 <今回のねらい>
溶けてなくなった雪や雨水の行方を追い、川まで下ることで水の循環を意識させる。
六十里越街道を歩くことは地元の歴史に触れ、マップを作製することでさらに観察力を養う。
原生林と二次林・植林地の比較。
 □マップを作製することで活動範囲と地域の認識ができる
 □マップを作製しながら歴史を見、自然に触れる
 □小班活動のコミュニケーションと課題からの気づきを養う
 □定点写真で冬へのつながりをもたせる
 □全体活動の「承」として、前回活動の比較と次回活動の動機付け

 <活動を振り返って>
午前と午後の集中力に差が出てしまうが
リーダーは活動の内容を整理し注意を引くことと、引率の先生の協力を得ることが必用である。
先生は参加者ではなく、指導側であることを認識してもらい
特に初回は生徒との関係を引き出す役割りとして重要である。
上記考察は前回の反省点であるが、今回の体験学習においても教諭人の指導力が得られなかった。
(次回プログラムに向け要改善と体制の充実を依頼する。
 親子行事としての狙いと意義のイニシアチブを親と先生に持ってもらう)
学校での事前打合せが活動に活かされていない。
・リーダー不在・小班体制の確立・マップ作製の意味
・総合学習活動としての生徒の認識不足
夏休み中の活動で生徒に集中力がなかったのか
全てのグループで私語が多く注意力に欠け、活動が不十分であった。
特にマップ作製は小班活動にまとまりがなく、出来上がりが心配であり、活動の意義に関ってくる。
グループ体制の統率を計るには、現場でリーダーと先生で打合せを行い任務の役割りや確認をすることと
リーダーであることの責任と自覚を持ち対応すること。
(各グループに1人の引率がいるのは恵まれている。使わない手はない。)
今回のテーマは四谷に下る意味を持たせたが、
実際に四谷川に下らないことやダムにいかなかったことなどで生徒にも実感が持てなかったと思う。
さらには、午後からの統制の乱れでなおさら興味がなくなっていたのではないか。
六十里越街道自体も後半部分に見所がなくマップ作製にも意欲が出なかったようだ。
(興味を引き出せなかったこちら側の責任もある)
やり方次第だが逆コースで考えることも出来たと思う。今後の課題とする。




支援団体活動レポート