平成17年度トム・ソーヤースクール企画コンテスト支援30団体の企画より、その活動や実施のレポートを順次掲載していきます。

  活動レポート    

部門団体名主な企画内容
学校 八王子市立楢原小学校(東京都) 「自然体験活動推進プロジェクト2005」
自然環境が比較的恵まれた地域で、全学年の自然体験活動と、サタデースクールなども開校し、社会教育の視点でも森の開拓や椎茸の栽培など、様々な活動を行う。

「自然体験活動推進プロジェクト2005」
 モリアオガエルの棲む学校を! - ビオトープづくり① - [2005/9]


  <本校とモリアオガエル>
「昔はこのあたりの森や田んぼにはモリアオガエルがたくさんいたもんだよ」と雑木林の地主の方から話しを聞いた。

今年度創立30周年を迎える本校であるが、20周年の頃にもモリアオガエルの棲息の記事があった。その後、田んぼの減少、開発が進み姿を消してしまったようである。八王子市の西方、陣場山の麓にはまだモリアオガエルが棲息している。
校長として赴任した平成15年度、それまで勤めていた恩方第二小学校からモリアオガエルの卵塊を分けてもらい、学校でオタマジャクシから蛙になるまで飼育して隣接する雑木林に放していた。

平成16年、17年と足掛け3年が過ぎようとする今年の6月、プールサイドにモリアオガエルの卵塊を発見した。残念ながら発見が遅れたためこの卵塊は強い日光にあたり乾いてしまっていた。それから数日、今度は校庭の片隅の5年生の教材園の田んぼにひとつ卵が産みつけられていた。

モリアオガエルは2~3年の成長で卵を産むらしい。2年前から放していたものが隣接する雑木林などで棲息した可能性がある。子ども達も大喜びで、田んぼや校内の飼育槽のオタマジャクシを観察していた。今年のオタマジャクシも大きくなり夏休みを前に回りの林に姿を消していった。校内で飼育していたものも雑木林に放してあげる。

  <モリアオガエルの棲む学校を!>
来年の繁殖期をよりよい環境で迎えられるように
また、身近な場所で自然の様々な生物の姿を見られるようにと9月より校庭にビオトープをつくることとなる。
現在急ピッチで作業が進んでいる。各学年の子ども達一人一人の力を借りて土を掘り出している。
この後はパワーショベルでさらに深く掘り進めて、ビニルシートを敷きつめ土や石で底を固めて水を入れる。
日本在来種の水生植物を移入し11月までには完成を目指す。
来年の春以降毎年モリアオガエルが産卵できる場所としたい。







支援団体活動レポート